今日のできごと


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2019/12/23(月)

 

大工

 イエスの父親ヨセフは、大工でした。
 しかし彼は、ダビデ王の血を引く王家の一族だったのです。

 ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、
 ガリラヤの町ナザレから、
 ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
 ルカによる福音書 2章4節

 ダビデ王の子孫は、歴代の王でした。
 ダビデ王→ソロモン王→レハブアム王→アビヤ王→ヨシャファト王
 →ヨラム王→アハズヤ王→ヨアシュ王→アマツヤ王→...

 ゼデキヤ王に至るまで、悪王もいましたが
 ダビデ王の子孫が、王であることには変わらなかったのです。
 ところが、ゼデキヤ王の時代に完全にバビロン捕囚になってしまいます。

 そこからはダビデ王の直系であろうとなかろうと、関係なくなるのです。
 バビロニアに捕囚となっているのですから、支配者は異邦人であった
 バビロニアの人々だったのです。

 ここからダビデ家の没落?が始まるのです。
 もうダビデ家であろうとなかろうと、どうでもよくなってしまうのです。
 そしてイエスの父親ヨセフの時代では、彼は王でも何でもなく大工でした。

 もし南王国の王が罪を犯さず、南王国が続いていたとしたら
 ヨセフは確実に王でした。ところがバビロン捕囚から帰ってきては
 いたものの、ローマ帝国の支配下であるユダヤでは王はヘロデでした。

 ヨセフはただの大工だったのです。
 もうダビデの血統なんか、何の役にも立たないような
 だから何だというのかというレベルにまで、堕ちていたのです。

 ところがところが、...
 神はそれをちゃんと覚えておられたのです。
 どんなに落ちぶれようが、ダビデ王の家系が地に落ちようが

 神は覚えておられ、そのヨセフの息子としてイエス・キリストを
 誕生させてくださったのです。
 しかもイエス・キリストは、永遠の王の王なのです!
 
 【今日の聖書】
 この人は、大工ではないか。
 マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。
 姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」
 このように、人々はイエスにつまずいた。
 マルコによる福音書 6章3節


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