今日のできごと


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2019/10/25(金)

 

ペトロにだけ

1.イエスはペトロにだけ語られた

 復活されたイエスは、ペトロに対して次のように語っておられます。
 「ヨハネの子シモン、この人たち以上にわたしを愛しているか」

 食事が終わると、イエスはシモン・ペトロに、
 「ヨハネの子シモン、この人たち以上にわたしを愛しているか」と言われた。
 ペトロが、「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご存じです」
 と言うと、イエスは、「わたしの小羊を飼いなさい」と言われた。
 ヨハネによる福音書 21章15節

 この言葉は、そこにいた7人の弟子たちの中で、ペトロにだけ語られています。
 「ヨハネの子シモン、...」と、名指しでイエスは語られているのです。
 そこにいた全員に対して「あなたがたは...」ではないのです。

2.他の弟子たちと比較するように相対的に語られた

 さらに言えば、「この人たち以上にわたしを愛しているか?」と
 相対的に、そこにいた6人と比較する形で語られているのです。
 イエスは、ペトロに対してだけ、そして相対的な表現で語られているのです。

 ペトロが返答するとイエスは、「わたしの小羊を飼いなさい」とも言われています。
 この言葉もまた、ペトロに対してだけ語られたものなのです。
 「あなたがたは、わたしの小羊を飼いなさい」ではないのです。

 あくまでも特定個人であるペトロに対してだけ、語られたものなのです。
 イエスのこのような言葉は、まだまだたくさんあります。
 そこにいる全員にではなく、特定の人にだけ個人的に語っておられることがあるのです。

3.ペトロが初代教会のリーダーになった

 ペトロはその後、どうなったでしょうか?
 使徒言行録を見るとわかります。
 ペンテコステの日に聖霊が降り、教会が形成されて行きました。

 その初代教会でペトロは、リーダーになるのです。
 初代教会のリーダーは、ペトロだったのです。
 まさにイエス・キリストの羊である信徒たちを、霊的に養う者とされているのです。

 リーダーはペトロであって、ほかの誰でもなかったのです。
 ですからリーダーとして「他の人たち以上にイエスを愛すること」が、
 必要だったのです。

むすび.私たちも同じ

 私たちも同じです。
 イエス・キリストは、私たちひとりひとりに
 個人的に語られるのです。

 礼拝のメッセージは、そこにいる全員に同じメッセージが語られますが
 日々の個人的な祈りの中では、イエスは個人的に語られるのです。
 他の誰でもない私だけに、イエスは親密に語ってくださるのです。

 今日もその言葉を、聴いていきましょう。
 そして私だけに特別に与えられている使命を、教えて頂き
 私に与えられている使命を、今日も果たしていきましょう。

 私だけに特別に与えられているタラントを、生かして用いて生きていくのです。
 タラントを、土の中に埋めてしまってはならないのです。
 個人的なタラントは、生かして用いていく必要があるのです。

 【今日の聖書】
 三度目にイエスは言われた。
 「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか。」
 ペトロは、イエスが三度目も、「わたしを愛しているか」と言われたので、
 悲しくなった。そして言った。
 「主よ、あなたは何もかもご存じです。
  わたしがあなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます。」
  イエスは言われた。
 「わたしの羊を飼いなさい。
 ヨハネによる福音書 21章17節


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