てごしてごしない
出雲弁で「てご」というのは、「手伝い」という意味になります。
「こーからも、てごしてごしない」は
「これからも、手伝ってください」という意味になります。
普通に会話で「てご」と言う単語を使う場合は、次のようになります。
「てごしてごせやー」(手伝ってくれよ)
「今行くけん、ちょんぼし、まっちょって」(今行くから、ちょっと待ってて)
聖書の中にも、「手伝う」という言葉が出てきます。
マルタがイエスに対して、
「妹に手伝ってくれるようにおっしゃってください。」と、言っています。
「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせていますが、
何ともお思いになりませんか。
手伝ってくれるようにおっしゃってください。」
ルカによる福音書 10章40節
仕事が大変な時、横で何もせずにじっとしている人を見ると
どうしても、そういう気持ちになってしまいます。
「何で手伝ってくれないんだ」と、裁いてしまうのです。
そこから不平や不満が生まれて、争いになっていくのです。
「一緒にいる人は、当然私の仕事を手伝ってくれるもの」という
その前提が間違っているのです。その前提を捨てて、待つのです。
本人が気づいて、自分の意志で「手つだおうか?」と言うまで待つのです。
人を自分の支配下に置いてしまっては、なりません。
私たちは、人を愛し敬い、人に仕える存在なのです。
【今日の聖書】
マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていたが、
そばに近寄って言った。
「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせていますが、
何ともお思いになりませんか。
手伝ってくれるようにおっしゃってください。」
ルカによる福音書 10章40節