ガラスのこげがでますけん...
出雲特有の名詞があります。
「こげ」もそのひとつです。
1つの意味は、「こんな」です。
「こげな」=「こんな」、「こげに」=「こんなに」、
「こげん」=「このような」
「こげか?」=「こうですか?」、「こげこげ」=「こうこう」
同じような言葉に、「あげ」「そげ」があります。
「こ」を「あ」や「そ」に変えれば、意味がわかると思います。
ただし、「こげ」には実はもう一つの意味があります。
「かけら」「破片」と言う意味です。
「ガラスのこげがでますけん」と言われたら、意味がわからないと、
ガラスをバーナーで焼いて「焦がすのかな?」と思ってしまいます。
ガラスの「こげ」と言われたら、これは「焦げ」でなく「かけら」のことです。
聖書にも、かけらが出てきます。「素焼きのかけら」です。
詩編22編は、イエス・キリストの十字架の預言が記されていますが
そこには、「口は渇いて素焼きのかけらとなり」と記されています。
口は渇いて素焼きのかけらとなり
舌は上顎にはり付く。
あなたはわたしを塵と死の中に打ち捨てられる。
詩編 22編16節
イエス・キリストはまさに、十字架上で「渇く」と言われました。
そして私たちの身代わりになって、私たちの罪を赦すために
十字架の上で、死んでくださったのです。
この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、
「渇く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。
ヨハネによる福音書 19章28節
【今日の聖書】
口は渇いて素焼きのかけらとなり
舌は上顎にはり付く。
あなたはわたしを塵と死の中に打ち捨てられる。
詩編 22編16節