今日のできごと


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新
2018/4/27(金)



我々の上に君臨したいのか!

1.コラたちはモーセとアロンに逆らった

 レビ部族のコラは、ダタンとアビラムとオンと組んで
 指導者250名を仲間に引き入れて、
 モーセに対して反逆し、モーセとアロンに逆らって語りました。

 彼らは徒党を組み、モーセとアロンに逆らって言った。
 「あなたたちは分を越えている。
  共同体全体、彼ら全員が聖なる者であって、
  主がその中におられるのに、なぜ、
  あなたたちは主の会衆の上に立とうとするのか。」
 民数記 16章3節

 モーセに対して「なぜ主の会衆の上に立とうとするのか」と詰め寄るのです。
 モーセはそれに対して、まず面を伏せます。
 その後「分を越えているのはあなたたちだ」と答えるのです。

2.ダタンとアビラムはモーセに「我々の上に君臨したいのか」と語った

 さらにモーセは、人をやって、コラとと共に徒党を組んでいた
 ダタンとアビラムを呼び寄せようとしますが、
 彼らはモーセの呼びかけに応じず「行かない」と答えます。

 モーセは人をやって、
 エリアブの子であるダタンとアビラムを呼び寄せようとしたが、
 彼らは言った。「我々は行かない。
 民数記 16章12節

 そしてダタンとアビラムは、次のように語ってモーセに反対するのです。

 あなたは我々を乳と蜜の流れる土地から導き上って、
 この荒れ野で死なせるだけでは不足なのか。
 我々の上に君臨したいのか。
 あなたは我々を乳と蜜の流れる土地に導き入れもせず、
 畑もぶどう畑も我々の嗣業としてくれない。
 あなたはこの人々の目をえぐり出すつもりなのか。
 我々は行かない。」
 民数記 16章13〜14節

 自分たちの罪ゆえ、約束の地に入れないという裁きを受けていたにもかかわらず、
 それをモーセの責任にしてしまい、モーセが自分勝手に民の上に立っている、
 それはおかしいと、そのように語るのです。

3.神がコラたちの罪を裁かれた

 どうなったでしょうか?

 こう語り終えるやいなや、
 彼らの足もとの大地が裂けた。
 地は口を開き、彼らとコラの仲間たち、
 その持ち物一切を、家もろとも呑み込んだ。
 彼らと彼らに属するものはすべて、
 生きたまま、陰府へ落ち、地がそれを覆った。
 彼らはこうして、会衆の間から滅び去った。
 民数記 16章31〜33節

 恐ろしい結末が待っていました。
 通常あり得ないことが、起きたのです。
 彼らの足もとの大地が裂け、生きながら陰府に落とされてしまったのです。

 彼らの仲間に引き入れられていた250人は、
 主の元から出た火によって、焼き尽くされてしまいました。
 主が立てられた指導者モーセに逆らい、分を越えて不満を鳴らしたコラたちは

 このようにして、裁きを受ける結果になってしまいました。
 神が立てられた指導者モーセに反逆したことは、神に逆らうことでした。
 分を越えて高ぶって不満を語ることは、大きな罪だったのです。

むすび.他人事ではなく自分も同じ罪人であることを覚える

 「彼らはひどい罪を犯した悪人だ」と、
 他人事に考えていては、ならないのです。
 私たちも、彼らと同じ罪人ですから、同じ罪を犯す可能性をもっています。

 コラのような態度は、恐ろしい罪なのだということを認識し、
 日々神に祈りつつ、そのような罪を犯さないよう助けを求めつつ、
 よくよく注意して、歩む必要があります。

 民数記は、このような不平不満や反逆がたくさん出てきますが、
 ここにこそ、罪人である人間の偽らざる姿が表されています。
 これこそが私たち罪人のうちに潜む、恐ろしい罪の姿なのです。

 【今日の聖書】
 モーセは言った。
 「主がわたしを遣わして、
  これらすべてのことをさせられたので、
  わたしが自分勝手にしたのではない。
  それは次のことで分かるであろう。
  もしこの者たちが人の普通の死に方で死に、
  人の普通の運命に会うならば、
  主がわたしを遣わされたのではない。
  だが、もし主が新しいことを創始されて、
  大地が口を開き、彼らと彼らに属するものすべてを呑み込み、
  彼らが生きたまま陰府に落ちるならば、
  この者たちが主をないがしろにしたことを
  あなたたちは知るであろう。」
 民数記 16章28〜30節


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新