あなた方の慰めのため
1.わたしの悩み苦しみがあなたがたのためになる
パウロは語ります。
わたしたちが悩み苦しむとき、
それはあなたがたの慰めと救いになります。
コリントの信徒への手紙二 1章6節(前半)
パウロは、悩み苦しみました。
けれどもその悩み苦しみが、不要なものとは言っていません。
「あなたがたの慰めと救いになります」と語るのです。
すなわち、「あなたがたの慰めと救いのために
私たちの悩みと苦しみが役に立つのだ」と言っているのです。
さらに続きます。
2.私の受ける慰めもまたあなたがたのためになる
また、わたしたちが慰められるとき、
それはあなたがたの慰めになり、
コリントの信徒への手紙二 1章6節(抜粋)
苦しみの後に、苦しみに対する慰めを受けますが、
自分たちが受けた慰めもまた、あなたがたのためになるのです
と語るのです。
苦しみの時、一体何が慰めになるでしょうか?
それは、同じ苦しみを通った人の体験を聞くことです。
同じ体験をしていないと、どうしても意識にずれが生じます。
体験しないと、どうにもわからないのです。
自分と同じ苦しみを体験していて、その苦しみを克服した人の話は、
心に響くのです。そして慰めを与え、力づけるのです。
パウロが語っているのはこのことなのです。
3.同じ苦しみに耐えられるようになる
あなたがたがわたしたちの苦しみと同じ苦しみに
耐えることができるのです。
コリントの信徒への手紙二 1章6節(後半)
もしあなたがたがわたしたちの苦しみと
同じ苦しみにあったとしたら
今私たちが受けている、この悩み苦しみと慰めが、
あなたがたがその苦しみに耐えられるために、
用いられますと言うのです。
今、私が受けている悩み苦しみこそが、実は
あなた方のために必要なことなのです、
これをパウロは伝えているのです。
【今日の聖書】
わたしたちが悩み苦しむとき、
それはあなたがたの慰めと救いになります。
また、わたしたちが慰められるとき、
それはあなたがたの慰めになり、
あなたがたがわたしたちの苦しみと同じ苦しみに
耐えることができるのです。
コリントの信徒への手紙二 1章6節