今日のできごと


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2018/10/30(火)

 
カラコロ工房(旧日銀松江支店)

日銀松江支店

 先日、日本銀行松江支店の方のお話を伺いました。
 現在工事中のため、建物内部の見学はできないようですが、
 工事が終了したら、建物内部も見学できるようになるそうです。

 日銀の基本的な業務内容ならびに、各銀行との関係、
 銀行間の振り込みにおける日銀の役割や、
 「日本銀行金融ネットワークシステム」に関する基本的な事柄を、教えて頂きました。

 せっかくの機会でしたので、
 現在社会問題になっている「銀行の個人カードローン破綻」について、伺ってみました。
 銀行が個人カードローンを推進していくことに関する、日銀としての見解を伺いました。

 「個人カードローンでデフォルトを起こしてしまう方の大半は、収入が少ないと言うより
  支出が多すぎる場合がほとんどなので、支出の抑制を促すことが必要である。
  支出を記帳するだけでも、破綻防止のための大きな抑止力になるのでそれを促したい」

 とのことでした。要は、銀行の個人カードローンそれ自体がいけないのではなく、
 限度なく使いすぎる習慣がいけないということで、
 それを防ぐために記帳という方法を勧めている、ということでした。

 通常の方の多額の一時的出費の際には、個人カードローンは有用なので、
 日銀として、銀行の個人カードローンを抑制していくことはしないとのことでした。

 聖書にも、借金の話が出てきます。しかもデフォルト※1を起こした人の話です。
 イエスは、ペトロが「兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、
 何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」と問いかけてきた時に、

 「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。」と
 おっしゃられた後、借金を返せなかった人のたとえ話をなさいました。
 その話の中に、デフォルトを起こした人が出てきます。

 デフォルトこそが、神の前に罪を犯した人間の姿そのものであることが
 このたとえ話から教えられます。イエスはこの話の中で、
 人の罪を、返済不能な高額借金に喩えているのです。

 そこで、天の国は次のようにたとえられる。
 ある王が、家来たちに貸した金の決済をしようとした。
 決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、
 王の前に連れて来られた。
 しかし、返済できなかったので、主君はこの家来に、
 自分も妻も子も、また持ち物も全部売って返済するように命じた。
 家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』
 としきりに願った。
 その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。
 マタイによる福音書 18章23〜27節

 このたとえ話では、私たち人間が「家来」に、
 父なる神が「家来の主君」に、喩えられています。
 父なる神が、私たちのどうすることもできない大きな罪を

 すべて赦してくださったのですよ、ということが示されています。
 1万タラントンという額は、途方もなく高額なお金です。
 1タラントンが6千デナリオンで、1デナリオンが1日の日給です。

 1タラントンで6千日の賃金となるので、1万タラントンは6千万日分の日給です。
 単純に年間3百日働くとして、6千万を3百で割って20万年分になります。
 年収300万円としても、それの20万倍になりますから、6千億円となります。
 
 年収500万円なら、それの20万倍になりますから、1兆円となります。
   さすがの銀行カードローンでも、こんな高額な借金はできないでしょう。
 けれども、私たち人間の罪は、このようなものだというのです。

 自分では決して返せるはずのない、高額な途方もない借金と同じだというのです。
 その自分ではどうしようもなかった借金を、免除されたようなものなのが
 イエス・キリストによって罪をゆるされる、ということなのです。

 とすると、私たちが隣人の罪を赦すことぐらいどうってことはないはずなのです。
 イエス・キリストの十字架による赦しを信じるということは、そういうことなのです。
 それができないというのは、キリストに赦されていませんと言うのと同じなのです。

 クリスチャンは、キリストが赦されたように隣人を赦して生きるのです。
 その時にこそ、人間本来の生き方ができるようになるのです。
 ちょうど花がきれいに咲いているような、美しい最高の生き方ができるのです。


 【今日の聖書】
 ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている
 仲間に出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。
 仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。
 しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入れた。
 仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、
 主君の前に出て事件を残らず告げた。
 そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。
 『不届きな家来だ。お前が頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。
  わたしがお前を憐れんでやったように、お前も
  自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか。』
 マタイによる福音書 18章28〜33節

※1デフォルト:債務不履行のこと(借金に対して何もしないという意味)

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