今日のできごと


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2018/10/11(木)



箱庭

 箱の中にミニチュアの庭を造ったものを、箱庭といいます。
 それは本物ではなく、スケールの小さなひな型であって、
 本物の庭の、模型のようなものです。

 本物の庭を造園する前に、ミニチュアで箱庭を造って検討することがあります。
 ここに庭石を置いて、ここに砂を敷いて、ここには松の木を
 ここには沈丁花を、ここには金木犀を、ここにつつじを、などと造るのです。

 うまくできた箱庭に基づいて、今度は本物を造ります。
 本物ができたら、もう箱庭はいりません。
 本物があるので、モデルは不要になるのです。

 イエス・キリストは、本物の救い主でしたが、
 イエスが来られる前には、その予表として型として、
 いろいろなものが、定められていました。

 1つは、大祭司です。

 さて、わたしたちには、もろもろの天を通過された偉大な大祭司、
 神の子イエスが与えられているのですから、
 わたしたちの公に言い表している信仰をしっかり保とうではありませんか。
 ヘブライ人への手紙 4章14節

 旧約聖書では、人間の大祭司が立てられていましたが、
 これは、イエス・キリストを予表するものに過ぎませんでした。
 ですから、イエス・キリストが来られた後は、不要になったのです。

 2つ目は神殿です。

 イエスの言われる神殿とは、
 御自分の体のことだったのである。
 ヨハネによる福音書 2章21節

 旧約時代には、神殿で礼拝がささげられていましたが、
 神殿もイエス・キリストをあらわすものにすぎませんでした。
 今はイエス・キリストによって、罪の赦しを受けて神に近づくことができます。

 今はもう、神殿はいらないのです。
 本物の神殿であるイエス・キリストが来られたので、
 予表となっていたモデルは、不要となりました。

 3つ目は犠牲の小羊の献げ物です。

 その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。
 「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。
 ヨハネによる福音書 1章29節

 神殿でささげられていた小羊こそ、
 世の罪を取り除く神の小羊「イエス・キリスト」を示すものでした。
 イエスが来られたので、犠牲の小羊はもう必要ありません。

 今私たちは、神殿に行かなくても、大祭司に頼まなくても、
 犠牲の小羊を携えていかなくても、いつでもどこでも、
 イエス・キリストによって、神を礼拝することができるのです。

 【今日の聖書】
 イエスは言われた。
 「婦人よ、わたしを信じなさい。
  あなたがたが、この山でもエルサレムでもない所で、
  父を礼拝する時が来る。
 ヨハネによる福音書 4章21節


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