今日のできごと


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2017/5/6(土)



共に歩まれるイエス

 1.歩調をふたりに合わせられたイエス

 キリストの復活後、弟子たちは
 一体何が起きているのか、理解できていませんでした。
 クレオパも同様です。

 そのクレオパが、もう一人の弟子と一緒にエマオに出かけて行きました。
 その時、イエスが近づいてきて彼らと一緒に歩き始められます。
 彼らに正体を気付かれなくても、あえて気付かせることをせずに

 イエスはこう語られました。
 「歩きながら、やり取りしているその話は何のことですか」
 何を語り合っているのかと、問うたのです。

 2.ふたりのペースで一緒に歩かれたイエス

 イエスは、ふたりの弟子たちに会った時
 そこではじめから、「わたしだ、イエスだよ」と言うこともできました。
 理解していない彼らに、復活の体を示して議論を終わらせることもできました。

 しかしあえてそのようなことをされずに、彼らのペースに合わせたのです。
 彼らの疑問を疑問として受け止め、彼らの理解力のレベルに合わせ
 そこから話を、進められたのです。

 あくまでも彼らのペースで、彼らの理解に合わせて語っていかれました。

 3.ふたりの理解力に合わせて語られるイエス

 救い主をまだ正しく理解していなかったふたりに対して、理解できるように、
 旧約聖書に書かれている救い主の預言について、
 イエスは正しく説明していかれました。

 救い主が苦しみを受けて十字架で死なれなければならなかったこと、
 復活すべきことなどを、旧約聖書全体を通して説明されたのです。
 ふたりはその話を聞いて、理解していきました。

 わけがわからなかったふたりの目が、徐々に開かれていったのです。
 そしてふたりの心は、燃えていきました。
 夕食を共にしている時、彼らの目が開かれてイエスだと気づきます。

 肉体の目が開かれましたが、同時に霊の目も開かれたのです。
 ふたりは、イエスこそ旧約聖書に預言されていた救い主その人だと
 理解するようになったのです。

 むすび.

 イエスは、クレオパたちが、
 救い主について、わからないままでいることを
 願っておられなかったのです。

 正しく理解してほしいと願っておられたのです。
 聖書に記されている救い主こそ、イエスだったと
 彼らが信じることができるように、導いていかれました。

 私たちにも、同じことをしてくださいます。
 私たちの理解のレベルに合わせて、ひとつづつ段階を経ながら
 教えていってくださるのです。

 イエスは、私の歩調に合わせて、
 私と共に歩んでくださるお方なのです。
 そして昨日までの未熟さを、またひとつ成長へと導いていかれるのです。

 【今日の聖書】
 話し合い論じ合っていると、
 イエス御自身が近づいて来て、
 一緒に歩き始められた。
 ルカによる福音書 24章15節


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