人の言うことをいちいち気にするな
聖書には「人の言うことをいちいち気にするな」
という言葉があります。
人の言うことをいちいち気にするな。
そうすれば、僕があなたを呪っても
聞き流していられる。
コヘレトの言葉 7章21節
そしてその理由も、記されています。
善のみ行って罪を犯さないような人間は
この地上にはいない。
コヘレトの言葉 7章20節
「善のみ行って罪を犯さないような人間はこの地上にはいない」から、
「いちいち人の言っていることを気にしていてはならない」
ということです。
すなわち、すべての人が罪人だから、必ずあなたに対して
ひどい言葉を語ってしまうことがあるんだ、ということになります。
それを抑えられるような人は誰もいないのだということです。
そしてさらに続きます。
あなた自身も何度となく他人を呪ったことを
あなたの心はよく知っているはずだ。
コヘレトの言葉 7章22節
あなたもそうでしょう?というのです。
あなた自身が、本来言ってはならないにもかかわらず、
何度となく他人を呪ったことを、記憶しているはずですよ、
違いますか?というのです。
すべての人が罪人であるということは、そういうことです。
隣人だけでなく私自身も、まぎれもなく罪をもっており、
油断すると思いがけず、悪い言葉を口にしてしまうそういう存在なのです。
ですから、隣人に良い言葉をかけてもらうことばかりを期待してはならず
ある場合は、ひどい言葉を言われることが当然あると想定しているべきなのです。
そして、それをいちいち気にしていてはだめですよというのです。
何を言われたとしても、それを完全に赦すべきなのです。
悪口を言う人が悪いのであって、その人がその罪から離れることが
できるように祈るべきなのです。
もちろん、隣人以上に自分自身もです。
隣人の目の中の小さな塵以上に、
まず自分の目の中にある丸太を、どかす作業が必要なのです。
【今日の聖書】
善のみ行って罪を犯さないような人間は
この地上にはいない。
人の言うことをいちいち気にするな。
そうすれば、僕があなたを呪っても
聞き流していられる。
あなた自身も何度となく他人を呪ったことを
あなたの心はよく知っているはずだ。
コヘレトの言葉 7章20〜22節