１．兵士たちはイエスを侮辱した

　それから、総督の兵士たちは、
　イエスを総督官邸に連れて行き、
　部隊の全員をイエスの周りに集めた。
　マタイによる福音書　２７章２７節

　総督の兵士たちは、総督ピラトの前から、
　総督官邸にイエスを連れて行き、
　部隊の全員をイエスの周りに集めました。

　兵士たちは、何をしたでしょうか？


　そして、イエスの着ている物をはぎ取り、
　赤い外套を着せ、茨で冠を編んで頭に載せ、
　また、右手に葦の棒を持たせて、
　その前にひざまずき、「ユダヤ人の王、万歳」と言って、
　侮辱した。
　また、唾を吐きかけ、
　葦の棒を取り上げて頭をたたき続けた。
　マタイによる福音書　２７章２８〜３０節

　・着物をはぎ取り赤い外套を着せました
　・茨で冠を編んで頭に載せました
　・右手に葦の棒を持たせて、その前にひざまずきました
　・「ユダヤ人の王、万歳」と言って、侮辱しました
　・唾を吐きかけました
　・葦の棒を取り上げて頭をたたき続けました

　２．兵士たちはイエスを十字架につけた

　このようにイエスを侮辱したあげく、
　外套を脱がせて元の服を着せ、
　十字架につけるために引いて行った。
　マタイによる福音書　２７章３１節

　兵士たちは、イエスを散々侮辱したあげく、
　十字架につけるために引いて行きました。
　そして、イエスを十字架につけました。

　昼の12時から15時まで、太陽が光を失い、
　真っ暗になり、十字架でイエスが死なれると、
　地震が起こりました。

　３．百人隊長はイエスを神の子と信じた

　イエスを侮辱していた兵士たちの上官は、百人隊長です。
　兵士たちを統率し、命令を伝えるのが百人隊長の役目です。
　重要な役割であり、地位と権威が与えられていました。

　部隊の全員が、イエスの周りに集められていたとき
　そして兵士たちが、散々イエスを侮辱していた時、
　百人隊長もそこにいたでしょう。

　その百人隊長が、イエスの十字架の死の有様を見て
　こう言いました。「本当に、この人は正しい人だった」
　そして彼は神を賛美したのです。

　百人隊長はこの出来事を見て、
　「本当に、この人は正しい人だった」と言って、
　神を賛美した。
　ルカによる福音書　２３章４７節

　むすび．

　十字架の前、兵士たちはイエスを侮辱しました。
　十字架の後、兵士たちの上官である百人隊長は、
　イエスを神の子と受け入れ、神を賛美しました。

　彼は十字架の元で、神を賛美したのです。
　上官がイエスを神の子として信じたことは、
　部下の兵士たちにも、影響を与えたことでしょう。

　十字架の前後で「兵士たちの侮辱」から
　「百人隊長の賛美」という大逆転が起こっていることを、
　聖書を通して知ることができるのです。

　【今日の聖書】
　イエスは大声で叫ばれた。
　「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」
　こう言って息を引き取られた。
　百人隊長はこの出来事を見て、
　「本当に、この人は正しい人だった」と言って、
　神を賛美した。
　ルカによる福音書　２３章４６〜４７節