今日のできごと


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2017/4/16(日)



無駄になってしまった香料

 1.婦人たちはイエスの体に塗るための香料を買った

 イエスが十字架にかけられた翌日は、安息日でしたので、
 買い物も、一切の仕事もできませんでした。
 そこで婦人たちは、安息日後の十字架から3日目の

 週の初めの日の日没後に、香料を買いに出かけました。
 日没から1日は始まりますので、日没後に婦人たちは、
 出かけていき、香料(アローマ)を買いました。

 安息日が終わると、
 マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメは、
 イエスに油を塗りに行くために香料を買った。
 マルコによる福音書 16章1節

 イエス様のために、そのお体に香油を塗るために
 お金をおそらく出し合って、決して安くはなかったであろう
 香料を買いに行ったのです。イエス様のために...

 2.婦人たちは香油をもってお墓に急いだ

 そして週の初めの日の朝早く、
 イエス様の葬られたお墓に向かって急ぎました。

 そして、週の初めの日の朝ごく早く、
 日が出るとすぐ墓に行った。
 マルコによる福音書 16章2節

 婦人たちは、香油を塗ることはできたでしょうか?
 答えはノーです。
 お墓に入れなかったのでしょうか?

 ところが、目を上げて見ると、
 石は既にわきへ転がしてあった。
 石は非常に大きかったのである。
 マルコによる福音書 16章4節

 墓の入り口は、大きな石でふさがっていましたが、
 脇へ転がしてあって、中に入ることができたのです。
 お墓には入れました。

 しかしイエス様の体がなかったのです。
 遺体はすでに消えていました。
 どうなったのでしょうか?

 3.香油は復活したイエスの体には必要なかった

 3.1 イエスは復活して墓にはいなかった

 若者は言った。
 「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられた
  ナザレのイエスを捜しているが、
  あの方は復活なさって、ここにはおられない。
  御覧なさい。お納めした場所である。
 マルコによる福音書 16章6節

 イエス様はよみがえられたのです。
 あらかじめ3回も予告されていた通りに...
 婦人たちは知らなかったのでしょうか?

 3.2 復活は婦人たちも知っていたはず

 聞いて知っていました。

 あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。
 まだガリラヤにおられたころ、
 お話しになったことを思い出しなさい。
 人の子は必ず、罪人の手に渡され、
 十字架につけられ、三日目に復活することになっている、
 と言われたではないか。」
 ルカによる福音書 24章6〜7節

 聞いていたにもかかわらず、
 理解していなかったのか、忘れていたため、
 その復活するはずの3日目に、

 まだ遺体があると思って、香油を塗りに行ったのです。
 イエス様のお体に塗ろうと、香油を買ってわざわざ早朝に
 お墓まで行きましたが、そこに遺体はありませんでした。

 3.3 思い出していれば香油は買わなかった

 復活されたからでした。
 3日目に復活されることを思い出していれば、
 塗りに行くことはなかったでしょう。

 イエス様の言葉を忘れていたので、
 高かったであろう香油を買ってしまい、
 遺体に塗ろうと、お墓に出かけてしまっていたのです。

 むすび.「イエス様のために!」と思っても見当違いだった

 結果的に、香油はイエス様の体には塗ることができませんでした。
 というよりも、塗る必要がなくなっていました。
 すでに遺体ではなく、復活の生きた体になっていたからです。

 イエス様のためにと思ってしたことが、
 すべて無駄になってしまったのです。
 香油を買うためのお金も、香油自体も無駄になりました。

 イエス様のためにと思っていても、
 イエス様の言葉をよく聴かずにやってしまうと、逆に
 まったく無駄だったということもあるのです。

 イエス様のための香油は、必要ありませんでした。
 婦人たちに必要だったのは、ただ一つ、イエス様の
 「私は3日目に復活する」という言葉を覚えておくことでした。

 【今日の聖書】
 安息日が終わると、
 マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメは、
 イエスに油を塗りに行くために香料を買った。
 そして、週の初めの日の朝ごく早く、
 日が出るとすぐ墓に行った。
 マルコによる福音書 16章1〜2節


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