今日のできごと


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2017/12/23(土)



誘惑は、初めの一口が甘い

 欲望を持たない人は一人もいません。
 そして、自身の力だけで誘惑に勝てる人も、一人もいません。
 欲にひかれて誘惑に負けてしまうと、罪に陥り罪は死へとつながります。

 むしろ、人はそれぞれ、自分自身の欲望に引かれ、
 そそのかされて、誘惑に陥るのです。
 そして、欲望ははらんで罪を生み、罪が熟して死を生みます。
 ヤコブの手紙 1章14〜15節

 1.1枚だけでやめられないポテトチップス

 ポテトチップスの袋を開けて、1枚食べてやめることができるでしょうか?
 2枚3枚と、ついつい続いてしまうのではないでしょうか?
 始めの1枚を食べなければ、まったく食べずにいられたのに

 1枚食べたばっかりに、1袋空けてしまった!!となったりするのです。
 1枚食べると、火がついてしまうのです。
 1枚だけでやめられる人は、余程意志の強い人でしょう。

 ポテトチップスを悪者にしてしまいましたが、
 何も、ポテトチップスだけに限ったことではありません。
 やめられなくなるお菓子は、他にもたくさんあります。

 2.はじめに儲けてしまうとやめられなくなるギャンブル

 ギャンブルも同じです。
 初めからやっていなければ、何の問題もなかったのに、
 初めてやったギャンブルで、たくさん儲けてその味を知ってしまうと、

 次もまた行きたくなってしまいます。
 いつも儲けられるはずもなく、この次こそは!この次こそは!の連続で、
 どんどんとのめりこんでいってしまい、

 気が付いたら、やめられなくなってしまっているのです。
 止めようと思っても、ことあるごとにギャンブルを思い出し、
 そこに向かってしまい、ギャンブルに心が支配されてしまうのです。

 3.最初の一杯だけでは止まらないアルコール

 アルコールも同様です。
 はじめて飲んで、その酩酊感の気持ちよさを知ったばかりに、
 また飲みたくなってしまい、習慣化してしまうのです。

 止めようと思っても、ことあるごとに酩酊感を思い出し、
 飲みたくなってしまい、アルコールに心が支配されてしまうのです。
 自販機やコンビニでアルコールを見ると、ついつい買ってしまうのです。

 そして飲む時も、1杯飲むと火がついてしまい、
 「1杯だけでやめておこう」ということができなくなるのです。
 酩酊感を求めることがやめられなくて、飲み続けてしまい、

 結局、飲み過ぎるのです。吐くまで飲み続けてしまったりするのです。
 悪酔いしてしまって、前後不覚に陥ってしまったりします。
 始めから飲んでいなければそうならなかったのに、

 1杯飲んだばっかりにやめられなくなって、ひどい場合は、
 朝まで、道路で寝てしまうことになったりしてしまうのです。
 そもそも始めの1杯を飲まなければ、良かったのです。

 むすび.はじめから手を出さないのが一番良い

 誘惑は、1杯くらい、1枚くらい、1回ぐらいいいだろうとやってくるのです。
 始めの誘惑をきっぱりと退けることが、必要なのです。
 ギャンブルに誘われても、飲みに誘われても、断る勇気が必要です。

 最初から酩酊感を知らなければ、真夏のビールのコマーシャルを見ても
 ビールを飲みたいなどとは、まったく感じないのです。本当に感じません。
 ビールの自販機を見ても、電柱を見るのと同じで誘惑にも感じません。

 ですから、初めから手を出さないのが一番なのです。
 けれども、もしすでに時遅しと言う場合は、
 どうしても、外からの助けが必要になります。

 人は誰もが、とても弱い存在だからです。
 一度習慣化してしまったことを止めるには、大きな力が必要なのです。
 自分だけの力では、味を知ってしまったことに対する誘惑に勝てません。

 力強い神に助けを求めて、日々祈るのです。
 「私には誘惑を退ける力がありません、神様助けてください」と祈ります。
 誘惑との戦いは、すべての人が日々続けるものなのです。

 【今日の聖書】
 誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。
 心は燃えても、肉体は弱い。」
 マタイによる福音書 26章41節


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