もう罪を犯してはいけない
エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池があり、
そこには五つの回廊がありました。
そこに38年もの長い間、病気で苦しんでいた人がいました。
さて、そこに三十八年も病気で苦しんでいる人がいた。
イエスは、その人が横たわっているのを見、
また、もう長い間病気であるのを知って、
「良くなりたいか」と言われた。
ヨハネによる福音書 5章5〜6節
その人がイエス・キリストにあって、一瞬にしていやされました。
病気だったのがウソのように、床を担いで歩きだしたといいます。
この人の喜びは、どれほどだったことでしょうか?
この人は当初、誰にいやされたかわからないでいました。
しかしいやしてくれた人に再会し、それがイエスとわかったのです。
イエスは言われました「もう罪を犯してはいけない」
この人は何らかの罪を犯した結果、病気になってしまっていたようです。
病気を治すことを通して、その罪の赦しも宣言されているようなものです。
赦された以上、罪を繰り返してはいけないと忠告されています。
私たちにとって必要なことは、故意の罪を犯さないということです。
悪いとわかっていながらしてしまうことが、故意の罪です。
いかにその罪から離れ、気付かずにいる罪からも離れていくか、
これが私たちの人生の在り方なのです。
イエスは言われました。
その後、イエスは、神殿の境内でこの人に出会って言われた。
「あなたは良くなったのだ。
もう、罪を犯してはいけない。
さもないと、もっと悪いことが起こるかもしれない。」
ヨハネによる福音書 5章14節
故意の罪の反復は、「もっと悪いこと」を招きかねないというのです。
悪いとわかっていながら、悪いことをしてしまうことのないように、
注意深く生きていきたいと願います。
【今日の聖書】
イエスは言われた。
「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」
すると、その人はすぐに良くなって、
床を担いで歩きだした。
その日は安息日であった。
ヨハネによる福音書 5章8〜9節