今日のできごと


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2016/9/29(木)



古曽志大谷1号墳

 松江市の特徴の一つとして、
 遺跡や古墳が多いことがあげられます。
 これは、松江市の近隣の出雲市や安来市も同じです。

 「島根県全域の特徴」と言ってもよいかもしれません。
 古くから人が住んでいたことがわかります。
 なぜ、こんなに規模の大きい墳墓を造ったのか?

 故人の権力を示したかったため、と言われていますが、
 おそらくそのような理由だったのでしょう。しかし、
 死んでしまえば、何も持っていくことはできません。

 この世の地位や名誉や財産は、すべて死んでしまえば
 ほかの誰かの物になってしまうのです。
 上の写真の古墳は模型です。本物ではありません。

 本物の古墳は、もっと西にあったのですが
 宅地造成のため、つぶされてしまい
 その模型がここに造られているそうです。
 
 当時は、多くの人が一生懸命造ったものかもしれませんが、
 長い年月を経た現在、葬られていた人がどんな人かも知られず
 住宅を造るために簡単につぶされてしまっているのです。

 ほかの古墳でも、ただの丘陵になってしまって
 一見して古墳だとは気づかなかったりします。
 いかに当時は、貴ばれていたとしても、今は違います。

 実は、この地上の社会で貴ばれている地位や名誉、
 財産は、むなしいのです。
 生きているときだけのものです。永遠には続きません。

 私たちは、目に見えるむなしいものにではなく、
 目には見えませんが、もっともっと大切なものに
 目を注ぎます。

 見えるものは一時的であって、
 見えないものは、永遠に続くからです。
 目に見えない自分の命に目を注ぎ、

 目に見えない天地万物の創造者である神にこそ、
 目を注ぐのです。私たちはみな、地上を去った後、
 神のみ前に、出ることになるのです。

 【今日の聖書】
 わたしたちは見えるものではなく、
 見えないものに目を注ぎます。
 見えるものは過ぎ去りますが、
 見えないものは永遠に存続するからです。
 コリントの信徒への手紙二 4章18節


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