今日のできごと


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2016/9/1(木)


 先日、84歳になる方のお話を伺いました。
 出雲神話の、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の話でした。
 須佐之男命(スサノオノミコト)が、オロチを退治する話です。

 出雲神話によれば、これの舞台が出雲ということです。
 斐伊川(ひいかわ)沿いの、稲城が大蛇退治の本拠地で、
 斐伊川沿いには、大蛇退治の伝承が多く残されているそうです。

 この方のお話によると、八岐大蛇は実は蛇のことではなく
 斐伊川のことで、斐伊川が洪水などで暴れるので
 それを須佐之男命が、治めたのではないかということでした。

 氾濫する川のことを、暴れまわる蛇にたとえた、
 たとえ話だということでした。
 八岐大蛇伝説を、そのように解釈する説もあるようです。

 聖書はどうでしょうか?
 たとえば、エデンの園で蛇がエバを誘惑します。
 その蛇は、実は蛇ではなく何かをたとえたものでしょうか?

 主なる神が造られた野の生き物のうちで、
 最も賢いのは蛇であった。
 蛇は女に言った。
 「園のどの木からも食べてはいけない、
  などと神は言われたのか。」
 創世記 3章1節

 これは、まさに蛇であって、たとえたものではありません。
 ただし、単なる蛇ではなく、それは悪魔でもありました。
 「蛇ではなくて悪魔」ではなく「蛇であってかつ悪魔」なのです。

 この巨大な竜、年を経た蛇、
 悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、
 全人類を惑わす者は、投げ落とされた。
 地上に投げ落とされたのである。
 その使いたちも、もろともに投げ落とされた。
 ヨハネの黙示録 12章9節

 ヨハネの黙示録12章9節にある通り、
 「巨大な竜」=「年を経た蛇」=「悪魔」=「サタン」
 であって、それは「全人類を惑わす者」なのです。

 この天使は、悪魔でもサタンでもある、
 年を経たあの蛇、つまり竜を取り押さえ、
 千年の間縛っておき、
 ヨハネの黙示録 20章2節

 と記されている通り、
 「悪魔が蛇にたとえられている」わけでもなければ、
 「蛇が悪魔にたとえられている」のでもないのです。

 そして彼らを惑わした悪魔は、
 火と硫黄の池に投げ込まれた。

 そこにはあの獣と偽預言者がいる。そして、
 この者どもは昼も夜も世々限りなく責めさいなまれる。
 ヨハネの黙示録 20章10節

 そして悪魔は、最終的に火の池に投げ込まれるのです。

 【今日の聖書】
 何よりもまず心得てほしいのは、
 聖書の預言は何一つ、
 自分勝手に解釈すべきではないということです。
 ペトロの手紙二 1章20節



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