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祈りに答えてくださる神様
(壮年)

小出先生とは、ミレニアム二千年に、エジプト・イスラエル訪問の旅をご一緒にさせていただくことができ、その後も、お交わりを持たせていただいています。今日、宇治バプテスト教会をお訪ねし、聖餐式の礼拝に預かることのできる恵みを感謝いたします。

私は新潟出身ですが、現在は山形県にある、日本一小さな学校と以前には呼ばれていました、無教会系のキリスト教独立学園という高校で教師をしています。赴任して四年になりますが、以前は同じキリスト教系の高校で二七年間、教師を務めていました。現在、日本史、国語、聖書、聖書研究を担当させていただいています。

神様は祈りを聞かれるお方です。私は妻のことを顧みない仕事人間でした。五人目の子供が宿っている時に、出産に立ち会ってほしいと頼まれました。私は血を見ただけで卒倒するので「うん」と言わず、医者が許可したらそうすると答えました。九月五日、今から入院すると学校に電話がありました。会議中でもあり、できれば遅く着いて出産に立ち会うことがなければと内心、考えていました。

ところが病院に着くや否や看護婦が大急ぎで分娩室に私を案内しました。家内は早期胎盤剥離で危険な状態に陥っていたのです。帝王切開で取り出した子供は仮死状態。医者が人工呼吸をして蘇生させてくださいました。家内は私にどこでもいいから聖書を読んでほしいと願いましたが、どんどん血圧が下がり、異常状態。すぐに教会に電話をして祈っていただきました。

102名の方々からの輸血を受け、家内は大学病院に運ばれました。意識不明状態に陥り、ショック状態。「きっと、もう立ち直れないだろう。でも家内がどのような状態になろうとしっかりと支えてゆこう」と私は覚悟を決めました。そして悔い改めつつ、本当に祈りました。神様は祈りに答えてくださり、生死をさまよう家内を奇跡的に生還させてくださいました。お薬は今も必要ですが、元気に歩いたり、車を運転できるまでに神様は回復させてくださいました。

こうして信仰による勝利が与えられたのでした。このことを通して、私は、夫婦の絆の大切さ、子供を育てる恵みを深く教えられました。そして20数年たち、夫婦そろってイスラエルを訪ねる祝福にもあずかることができました。神様に感謝です。  

2002年8月4日