パウロは、ダマスコでアナニアから洗礼を受けますが
　「その後もずっとアナニアと一緒に行動した」というのでは、ありませんでした。
　アナニアはダマスコにいたと考えられますが、パウロはアジアへ出て行くのです。

　パウロはバルナバと共に、第一回伝道旅行に出かけていくのです。
　パウロは確かに、最初はアナニアから信仰の指導を受け洗礼を受けましたが
　だからと言って、その後もずっとアナニアと共に行動していたわけではありませんでした。

　アナニアとパウロの使命は、まったく違っていたのです。
　私たちも同じで、私たちを信仰に導いてくれた人がいるわけですが
　だからと言って、ずっとその人と一緒に働きを共にするというのではありません。

　人それぞれに、それぞれ異なった使命があるのです。

　【今日の聖書】
　それで、サウロはエルサレムで使徒たちと自由に行き来し、
　主の名によって恐れずに教えるようになった。
　また、ギリシア語を話すユダヤ人と語り、議論もしたが、
　彼らはサウロを殺そうとねらっていた。
　それを知った兄弟たちは、サウロを連れてカイサリアに下り、
　そこからタルソスへ出発させた。
　使徒言行録　９章２８〜３０節