あわてたペトロ
1.イエスは弟子達の足を洗われた
過越祭の前の夕食の時、イエスは食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、
手ぬぐいを取って腰にまとわれ、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、
腰にまとった手ぬぐいでふき始められました。
食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。
それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、
腰にまとった手ぬぐいでふき始められた。
ヨハネによる福音書 13章4〜5節
2.ペトロはイエスがなぜ足を洗ってくれるのかわからなかった
そしてペトロの番になると、ペトロはイエスに尋ねます。
シモン・ペトロのところに来ると、ペトロは、
「主よ、あなたがわたしの足を洗ってくださるのですか」と言った。
ヨハネによる福音書 13章6節
「主よ、あなたがわたしの足を洗ってくださるのですか」
ペトロは、「なぜイエスが私の足を洗ってくれるのだろう」と疑問で
一杯でした。彼の頭の中は「?????????????」でした。
それに対して、イエスは言われます。
「わたしのしていることは、今あなたには分からないが、
後で、分かるようになるよ」と言われるのです。
イエスは答えて、
「わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが、
後で、分かるようになる」と言われた。
ヨハネによる福音書 13章7節
3.足を洗うのを断ったペトロはイエスの言葉にあわてた
このイエスの言葉を聞いたペトロは、「わたしの足など、決して洗わないでください」
と語ります。そこには、「私の足を洗わせるなんて、そんな失礼な事できません」
という気持ちが、込められていたことでしょう。
ペトロが、「わたしの足など、決して洗わないでください」と言うと、
イエスは、「もしわたしがあなたを洗わないなら、
あなたはわたしと何のかかわりもないことになる」と答えられた。
ヨハネによる福音書 13章8節
しかしイエスはペトロに
「もしわたしがあなたを洗わないなら、あなたはわたしと
何のかかわりもないことになる」と言われるのです。
想定外の大変な返答に、ペトロはあわてます。
「イエスと何のかかわりもなくなってしまっては大変だ!」
そして語るのです。「主よ、足だけでなく、手も頭も。」
そこでシモン・ペトロが言った。
「主よ、足だけでなく、手も頭も。」
ヨハネによる福音書 13章9節
イエスは言われます。
「既に体を洗った者は、全身清いのだから、足だけ洗えばよい。」
イエスは言われた。
「既に体を洗った者は、全身清いのだから、足だけ洗えばよい。
あなたがたは清いのだが、皆が清いわけではない。」
ヨハネによる福音書 13章10節
むすび.イエスは日々私たちの罪を赦される
ペトロはイエスに気を遣ったつもりでしたが、的をはずしていました。
イエスが足を洗うことは、断ってはいけない事だったのです。
イエスはいつも私たちの汚れた心を、洗ってくださるお方です。
イエス・キリストを救い主として信じ受け入れた瞬間、全身が清くなりますが
日々の生活の中で、何らかの罪を犯してしまい足が汚れてしまうのです。
その汚れた足は、日々イエスに洗って頂かなければならないのです。
イエスの赦しを、日々に受けていかなければならないのです。
それがこの箇所からわかる事です。
ペトロはあわてていますが、このペトロとイエスのやり取りを通して
私たちは、大事な真理を知ることができるのです。
一旦イエス・キリストを信じて義とされても
日々の罪は、毎日悔い改めてゆるして頂く必要があるということを知るのです。
【今日の聖書】
ペトロが、「わたしの足など、決して洗わないでください」と言うと、
イエスは、「もしわたしがあなたを洗わないなら、
あなたはわたしと何のかかわりもないことになる」と答えられた。
ヨハネによる福音書 13章8節