アイネアの影響力
1.アイネアの癒しは大きな影響力を持っていた
アイネアは、リダの町で中風という病気のため八年の間床についていました。
ペトロはそこに行きアイネアを癒し、その結果リダとシャロンに住む人は皆
その癒されたアイネアを見て、主に立ち帰るのです。
たった一人のそれも病人だった、アイネアの癒しによって
リダとシャロンに住む人が主に立ち帰っていますので
その影響力たるや、すごいものがあります。
2.なぜアイネアひとりの癒しが多くの人々を救いへ導いたのか?
なぜたった一人の人の癒しが、これほどまでに影響を与えたのでしょうか?
アイネアは、その地方の有力者だったのでしょうか?
ひっそりと、アイネアが癒されて終わるという感じではなかったのです。
有力者であったか有名であったかなどは、一切記されていませんが
少なくとも、8年間中風で寝たきりであった一人の人を通して
多くの人々が心を打たれキリストを受け入れている姿を、そこに見るのです。
元々アイネアが有名だったのか、癒されたことが伝わって有名になったのか
それはわかりませんが、いずれにしてもたったひとりの癒しによって
大勢が救われた事は、事実です。
それは人々の中に、「もうアイネアは治ることはないだろう」という
「絶望感」が、占めていたからではないでしょうか?
「こんなに長い間中風で寝たきりの人が治るはずがない」という絶望感が、
「こんなにひどい病が癒された!」という、驚嘆に変わったのではないでしょうか?
驚嘆する時、その驚嘆を与えた事実は口コミでどんどん広がります。
アイネアの癒しは、人々に驚嘆を与えていたのではないでしょうか?
3.長年病気であったことは益に変えられている
アイネアが、8年もの間中風で寝たきりであったことは益に変えられています。
中風で寝たきりでなかったら、リダとシャロンに住む人が皆
主に立ち帰るということは、起きていなかったでしょう。
「もう8年も中風で寝たきりだ、だから私は何も良い働きができない」
こんな思いもアイネアにはあったかもしれません。
しかし実は、アイネアにとって8年も病気で寝たきりであったことは良いことだったのです。
体は動かず、人に助けてももらわなければならず苦しい毎日だったと思います。
しかしそういう日々が続いていなかったら、リダとシャロンに住む多くの人々は
救われていなかったのです。
むすび.その時にはわからなかったかもしれないが良いことだった
アイネアが、中風で苦しんでいた時にはわからなかったかもしれませんが
実は中風であったことは、大いに喜ぶべきことだったのです。
キリストによる癒しが自分になされるために、必要だったのです。
そして、多くの人々の救われるために必要だったのです。
【今日の聖書】
そしてそこで、中風で八年前から床についていたアイネアという人に会った。
使徒言行録 9章33節