ダビデの最後の言葉は、次の言葉で締めくくられています。


　「悪人は茨のようにすべて刈り取られる」というのです。
　悪をおこなって、一見繁栄しているように見えたとしても
　そのまま悪をなし続けているなら、茨のように刈り取られてしまうのです。

　やがて、刈り取られ焼き尽くされる時がやってきます。
　ダビデはその人生の中で、悪人の滅びを見てきたわけです。
　悪を行う人々に悩まされ苦しめられたのですが、結局悪人は滅んでいったのです。

　私たちも悪を行う人に悩まされるかもしれませんが、その人が悔い改めないなら
　「悪人は茨のようにすべて刈り取られる」ということが、実際に起こっていきます。
　悪人が、この世界を支配し続けることはできないのです。やがて刈取りの時がやってきます。

　悪を行う人に悩まされた時、どうすればよいでしょうか？
　「彼はやがて、茨のようにすべて刈り取られて滅ぼされてしまうだろう」と
　敵対心を抱いて、その人が滅んでしまうことを願うのでしょうか？

　そうではありません。
　憎しみを抱くのではなく「彼が悔い改められるように」と、とりなすのです。
　「このままでは、悪を行っているあの人は滅んでしまいます。」

　「どうか、彼が悔い改めて悪を離れて救われますように」と祈るのです。
　イエス・キリストの「父よ彼らをおゆるしください」の祈りを模範として
　そのように祈るのです。

　敵のように攻撃してくる人を、憎むのではなく自分自身のように愛するのです。

　【今日の聖書】
　悪人は茨のようにすべて刈り取られる。
　手に取ろうとするな触れる者は槍の鉄と木を満身に受ける。
　火がその場で彼らを焼き尽くすであろう。
　サムエル記下　２３章６〜７節