今日のできごと


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2024/6/13(木)

 

ギリギリの状況下で起きる神のみわざ

1.もう食糧がないというギリギリの状況下で奇跡が起きた

 1.1 アハブ王の罪ゆえその地に雨が降らなくなった

 アハブ王の時代に、干ばつがありました。
 広範囲に渡って、雨が数年も全く降りませんでした。
 それは、アハブ王の罪のゆえでした。

 ギレアドの住民である、ティシュベ人エリヤはアハブに言った。
 「わたしの仕えているイスラエルの神、主は生きておられる。
 わたしが告げるまで、数年の間、露も降りず、雨も降らないであろう。」
 列王紀上 17章1節

 1.2 干ばつによってサレプタのやもめはギリギリの状態になった

 しかしアハブ王の罪のためと言っても、干ばつはその地の民全体に及びます。
 真先に犠牲になったのが、貧しい人々でした。
 サレプタのやもめは、あと一回分の食事を残すのみとなっていました。

 彼女は答えた。
 「あなたの神、主は生きておられます。
  わたしには焼いたパンなどありません。
  ただ壺の中に一握りの小麦粉と、瓶の中にわずかな油があるだけです。
  わたしは二本の薪を拾って帰り、わたしとわたしの息子の食べ物を作るところです。
  わたしたちは、それを食べてしまえば、あとは死ぬのを待つばかりです。」
 列王紀上 17章12節


 ギリギリの状態です。
 ただ壺の中に一握りの小麦粉と、瓶の中にわずかな油があるだけだったのです。
 そこで彼女はエリヤと出会います。

 1.3 壺の粉も瓶の油もなくならないという奇跡が起こった

 エリヤは「わたしのために小さいパン菓子を作って、わたしに持って来なさい」
 「主が地の面に雨を降らせる日まで、壺の粉は尽きることなく
  瓶の油はなくならない。」と語ります。

 エリヤは言った。
 「恐れてはならない。
  帰って、あなたの言ったとおりにしなさい。
  だが、まずそれでわたしのために小さいパン菓子を作って、わたしに持って来なさい。
  その後あなたとあなたの息子のために作りなさい。
  なぜならイスラエルの神、主はこう言われる。
  主が地の面に雨を降らせる日まで
  壺の粉は尽きることなく
  瓶の油はなくならない。」
 列王紀上 17章13〜14節

 サレプタの女性が、エリヤの言う通りにすると主が告げられた御言葉のとおり、
 壺の粉は尽きることなく、瓶の油もなくならなりませんでした。
 エリヤもやもめの家族も、飢えることなく干ばつを乗り越えることができたのです。

2.充分食糧があったら奇蹟の必要はなく奇蹟は起きなかった

 もし、やもめの家に充分な食糧があったらどうだったでしょうか?
 壺の粉は尽きることなく、瓶の油もなくならないという奇蹟は起こらなかったでしょう。
 「明日食べるものがない」というギリギリの状態だったからこそ、奇蹟が起きたのです。

3.神の素晴らしいみわざは、大変な状況下で起こる

 神の素晴らしいみわざというのは、大変な状況下で起こります。
 明日の食べ物がないという状況や、アブラハムのように99歳でなお子供のない状況下や
 ヨセフのように、エジプトで冤罪によって投獄されている状況化や

 モーセのように、ナイル川に籠に入れられ捨て置かれた状況下や
 葦の海のほとりで、エジプト軍に追われ逃げ道もなく絶体絶命のピンチの状況下や
 巨人ゴリアトに、一騎打ちをけしかけられた状況化や

 その他、旧約聖書の中だけでも数え上げればきりがありません。

むすび.ギリギリの状況化こそ神のみわざが起きるチャンス

 私たちも、ギリギリの状況下に置かれることがあるかもしれません。
 そこでどういう意識を持つかが、問われてくるのです。
 「このぎりぎりの状況下は神の奇蹟が起きるチャンスだ」と考えることです。

 絶望を捨てて、神に信頼を置くのです。
 旧約聖書の時代の神は、今もまったく同じ神です。
 何でもできるのです。危機一髪の状況化を、いとも簡単に脱出させて下さるのです。

 ハレルヤ!

 【今日の聖書】
 主がエリヤによって告げられた御言葉のとおり、
 壺の粉は尽きることなく、瓶の油もなくならなかった。
 列王紀上 17章16節


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