物笑いの種にならないよう隠しておこう
アブラハムの孫のヤコブの子の一人、ユダは
自分の三男の嫁にすると約束していたタマルを、神殿娼婦だと思って
姦通してしまいます。
その際に、子山羊を届ける約束をしてそれを送るまでは
自分の印章と杖を、タマルに渡してしまうのです。
ところがいざ子山羊を送って、印象と杖を取り戻そうとすると
「神殿娼婦など、ここにはいない」と、言われてしまいます。
その時ユダは、「では、あの品はあの女にそのままやっておこう。
さもないと、我々が物笑いの種になるから。」と言いますが
隠したつもりが、後になって公になってしまうのです。
ところが、引きずり出されようとしたとき、
タマルはしゅうとに使いをやって言った。
「わたしは、この品々の持ち主によって身ごもったのです。」
彼女は続けて言った。
「どうか、このひもの付いた印章とこの杖とが、
どなたのものか、お調べください。」
創世記 38章25節
「さもないと、我々が物笑いの種になるから」と言っていましたが
結局、衆人の前に全てが明らかにされてしまったのです。
そればかりか、世界中であらゆる時代の聖書を読むすべての人が
知る事になってしまったのです。
神の前に、隠し事は何もできないということがわかります。
すべては、神によって知られているのです。
【今日の聖書】
ユダは言った。
「では、あの品はあの女にそのままやっておこう。
さもないと、我々が物笑いの種になるから。
とにかく、わたしは子山羊を届けたのだが、女が見つからなかったのだから。」
創世記 38章23節