ペトロの説教の特徴
ペンテコステの日に、ペトロが説教をして3千人が救われました。
その時ペトロが語った説教の、特徴は一体どういうものだったでしょうか?
1.堂々と語っている
ペトロは、臆することなく堂々と力いっぱい語っています。
すると、ペトロは十一人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた。
「ユダヤの方々、またエルサレムに住むすべての人たち、
知っていただきたいことがあります。
わたしの言葉に耳を傾けてください。
使徒言行録 2章14節
ペトロは、声を張り上げて語っています。
堂々と、大胆に大勢の前で語っているのです。
聖霊はペトロに、臆病さに打ち勝つ力を与えられたのです。
2.相手の疑問に的確に答えている
ペトロは、人々の疑問に的確に答えています。
人々は、キリストの弟子たちが聖霊に満たされていた時
何が起きたのかわからず、疑問を抱いていました。
人々は皆驚き、とまどい、
「いったい、これはどういうことなのか」と互いに言った。
しかし、「あの人たちは、新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、
あざける者もいた。
使徒言行録 2章12〜13節
しかしペトロは、彼らの疑問に対してヨエルの預言やダビデの預言を引用して
的確に答えているのです。
今は朝の九時ですから、この人たちは、
あなたがたが考えているように、酒に酔っているのではありません。
そうではなく、これこそ預言者ヨエルを通して言われていたことなのです。
使徒言行録 2章15〜16節
当時の人々は、旧約聖書を知っていましたからヨエルのことも知っていました。
ですからヨエルの預言を引用して語ったのです。
さらに、ダビデの言葉も引用しイエスの十字架の死と復活を語っています。
このイエスを神は、お定めになった計画により、
あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、
あなたがたは律法を知らない者たちの手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。
しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。
イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。
使徒言行録 2章23〜24節
そして、「復活したイエスが、父なる神から受けた聖霊を我々に注いだのだ」と
説明しています。
それで、イエスは神の右に上げられ、
約束された聖霊を御父から受けて注いでくださいました。
あなたがたは、今このことを見聞きしているのです。
使徒言行録 2章33節
3.相手の間違いを正しく指摘している
ペトロは、人々の誤りを的確に指摘しています。
だから、イスラエルの全家は、はっきり知らなくてはなりません。
あなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、またメシアとなさったのです。」
使徒言行録 2章36節
「あなたがたはイエスを『神を冒涜する者』として十字架につけましたが
そのイエスこそ、神から遣わされた救い主だったのです。
あなたたちの方が、間違っていたのです。」と、はっきりと指摘しているのです。
むすび.ペトロはイエス・キリストを堂々と的確に語った
聖霊に満たされたペトロは、イエス・キリストこそ救い主であることを
堂々と的確に語りました。人々の疑問には、明確に答え
人々の誤りも、はっきりと指摘しています。
聖霊に満たされると、そのように語れるようになるのです。
そして、イエス・キリストがどんどん伝わっていくようになるのです。
文字通り、地の果てにまで伝わっていくのです。
【今日の聖書】
神はこのイエスを復活させられたのです。
わたしたちは皆、そのことの証人です。
それで、イエスは神の右に上げられ、
約束された聖霊を御父から受けて注いでくださいました。
あなたがたは、今このことを見聞きしているのです。
使徒言行録 2章32〜33節