奥出雲の新そば
奥出雲のお蕎麦は、おいしいことで有名です。
けれども、地元の方の話によると、
昔は米ががなくて、仕方なく蕎麦を食べていたということです。
お客が来た時も、「蕎麦しかないが...」と言って
蕎麦くらいしか出すものがありませんと、謝る程だったようです。
それがいつの間にか、他の地域からわざわざ奥出雲まで出向いて
蕎麦を食べにくるようにまでなった、ということです。
蕎麦みたいなつまらないものを、わざわざ食べに来るようになった
おかしな現象だということでした。
元々つまらないものだったのが、とても高価なものになった一つの例です。
神は、つまらない者たちを変えて、大きく用いられる者としてくださいます。
コリントの教会は、そういう人たちで構成されていたと記されています。
【今日の聖書】
兄弟たち、あなたがたが召されたときのことを、思い起こしてみなさい。
人間的に見て知恵のある者が多かったわけではなく、
能力のある者や、家柄のよい者が多かったわけでもありません。
ところが、神は知恵ある者に恥をかかせるため、世の無学な者を選び、
力ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました。
また、神は地位のある者を無力な者とするため、世の無に等しい者、
身分の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。
それは、だれ一人、神の前で誇ることがないようにするためです。
コリントの信徒への手紙一 1章26〜29節