ヨナタンの武器を執る従卒
ヨナタンは、彼の武器を執る従卒と共に敵陣へ乗り込みます。
この時ヨナタンは、従卒に「敵の先陣へ渡って行こう」と促します。
ヨナタンは自分の武器を持つ従卒に言った。
「さあ、あの無割礼の者どもの先陣の方へ渡って行こう。
主が我々二人のために計らってくださるにちがいない。
主が勝利を得られるために、兵の数の多少は問題ではない。」
サムエル記上 14章6節
従卒は「あなたの思いどおりになさってください。行きましょう。」
と答えます。そして続けて言うのです。
「わたしはあなたと一心同体です。」
このような従卒がいたヨナタンは、どれ程心強かったことでしょうか。
「行きたくありませんが、命令ならば行きます」と渋々従う従卒とか
「あなたひとりで勝手に行ってください。私はここに残ります」と反発したり
「わたしのやり方でやりますから、あなたは着いてきて下さい」などと言う
傲慢な従卒だったら、大変やりにくかったことと思います。
命がけの戦いで必要だったのは、「わたしはあなたと一心同体です」と言う従卒でした。
ヨナタンの戦いは勝利で終わりましたが、彼の働きを大いに助けたのは、
この「わたしはあなたと一心同体です」と言った、従卒だったのです。
人に仕える姿勢を、ここから教えられます。
この従卒のように自分に忠実に仕えてくれる人がいると、仕事は非常にはかどります。
それだけでなく、質の高い成果を上げることができるようになります。
また痒い所に手が届くので、すべきことが順調に進んで行くのです。
【今日の聖書】
従卒は答えた。
「あなたの思いどおりになさってください。行きましょう。
わたしはあなたと一心同体です。」
サムエル記上 14章7節