サウル王は、自己認識を間違えました。


　サウル王の自己認識は、以下のようなものだったことがわかります。
　「私は、イスラエルで最も小さな部族ベニヤミンの者です。」
　「私は、そのベニヤミンでも最小の一族の者です。」

　すなわち、サウル王の自己認識は、
　「私は、ほかの人と比べると実に取るに足りない」
　というものだったのです。

　しかし、そうではありませんでした。
　自分では「私は取るに足りない」と思っていても、そうではなかったのです。
　神が選び立てられた、重要な指導者だったのです。


　サウルは、自分自身の弱さを見るのではなく、
　周囲の人を見て、自分と比較するのでもなく
　自分を選び立てられた、神をこそ見ていなければなりませんでした。

　サウルに欠けていたのは、この点でした。
　私たちも自分の弱さを見るのでなく、人と比較するのでもなく
　自分を選び立てて下さった、神をこそ見上げて歩んでいく必要があるのです。

　【今日の聖書】
　サムエルは言った。
　「あなたは、自分自身の目には取るに足らぬ者と映っているかもしれない。
　しかしあなたはイスラエルの諸部族の頭ではないか。
　主は油を注いで、あなたをイスラエルの上に王とされたのだ。
　サムエル記上　１５章１７節