パウロは獄中から書巻を書いた
1.パウロは獄中からフィリピの信徒へ手紙を書いた
通常、投獄されたら何もできなくなります。
パウロはキリストを伝えていたがゆえに、捕らえられ投獄されてしまいます。
しかしその牢の中で、何もできなかったのではなく手紙を書いています。
いわゆる「獄中書巻」と言われているものです。
フィリピの信徒への手紙は、パウロが獄中で書いたものです。
他方は、自分の利益を求めて、
獄中のわたしをいっそう苦しめようという不純な動機から
キリストを告げ知らせているのです。
フィリピの信徒への手紙 1章17節
2.パウロは獄中からコロサイの信徒へ手紙を書いた
コロサイの信徒への手紙も、獄中で記されました。
わたしパウロが、
自分の手で挨拶を記します。
わたしが捕らわれの身であることを、
心に留めてください。
恵みがあなたがたと共にあるように。
コロサイの信徒への手紙 4章18節
3.パウロは獄中からフィレモンへ手紙を書いた
フィレモンへの手紙もまた、獄中で記されたものです。
キリスト・イエスのゆえにわたしと共に捕らわれている、
エパフラスがよろしくと言っています。
フィレモンへの手紙 1章23節
むすび.手かせ足かせのある状況でこそ、できる働きがある
この他にもエフェソの信徒への手紙が、獄中で記されています。
獄中では、外に行くことはもちろんできません。
自由にいろいろな人々の所に行って、直接その人たちに会うことができません。
けれども、「投獄されたから宣教も何もできない」
「こんな状況では、もうだめだ」というのではなかったのです。
獄中でできることを、パウロはしっかりとやっていました。
そしてパウロの書いた獄中書巻は、今や聖書の一部となって
世界中の人々に、読まれているのです。
投獄されてもなお、パウロは宣教の働きをしていたのです。
「こんな手かせ足かせがある状況では、何もできない」
と思えてしまうことが、あるいはあるかもしれません。
しかしその状況が逆に、そこでしかできない主の働きに導くのです。
【今日の聖書】
わたしはこの福音の使者として鎖につながれていますが、
それでも、語るべきことは大胆に話せるように、
祈ってください。
エフェソの信徒への手紙 6章20節