カインとアベルは、人類最初の兄弟です。
　同じ両親アダムとエバから、生まれています。
　カインとアベルは、同じ両親の元で成長していきます。

　カインは地を耕す者となり、アベルは羊を飼うものとなります。
　あるときふたりは、神に献げものをしました。
　アベルは神に、羊の群れの中から肥えた初子をささげています。


　主は、アベルとその献げ物に目を留められています。
　アベルの献げものは、主の目にかなうささげものだったことがわかります。
　しかしカインは、そうではありませんでした。


　主は、カインとその献げ物には目を留められませんでした。
　カインの献げものは、主の目にかなわないささげものだったことがわかります。
　カインは、主の受け入れられない献げものをしたばかりかアベルへの妬みと怒りに燃えます。


　そして、カインはアベルを殺してしまうのです。
　神の前に正しい献げ物をしたアベルと、そのアベルをねたんで殺してしまったカイン。
　同じ兄弟なのに、全く正反対だったのです。

　確かに兄弟というのは、外面や性格が似ている場合もあります。
　しかし、その心の中はまったく別なのです。別人格です。
　同じ親から生まれていたとしても、兄弟をひとくくりにはできないのです。

　【今日の聖書】
　アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。
　主はアベルとその献げ物に目を留められたが、
　カインとその献げ物には目を留められなかった。
　カインは激しく怒って顔を伏せた。
　創世記　４章４〜５節