今日のできごと


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2022/9/19(月)

 

イエスが共にいたのに嵐が起きた

1.イエスは嵐が起こるのに舟に乗り込まれ、嵐が起きた

 ある時、イエスがガリラヤ湖で舟に乗り込まれました。
 弟子たちもイエスに従って、同じ舟に乗り込みました。
 ところがその舟が、湖上で嵐に会うのです。

 「イエスが乗っていれば、嵐など起こらない」というのではなく
 イエスが乗っていたのにもかかわらず、嵐が起きたのです。
 イエスであれば嵐が起こることがわかっていたはずで、嵐を避けれたはずです。

2.弟子たちにとって、嵐の湖上の舟の上という状況が必要だった

 しかし嵐が起きた時に、その舟の中にイエスがいたということであれば
 あえてイエスは、「嵐が起こることがわかっていながら舟に乗り込んだ」ということになるでしょう。
 そこに、何らかの目的があったはずです。

 そして嵐が起こっていたにもかかわらず、イエスは舟の上で寝ておられました。
 そういう状況こそが、イエスと一緒に舟に乗っていた弟子たちにとって
 「必要な状況だった」ということなのです。

3.弟子たちは嵐を治めるイエスを目の前で見て体験した

 弟子たちは、嵐の湖上で恐怖に襲われます。
 そしてイエスに近寄って起こし、
 「主よ、助けてください。おぼれそうです」と語ります。

 弟子たちは近寄って起こし、「主よ、助けてください。おぼれそうです」と言った。
 マタイによる福音書 8章25節

 「おぼれる」ということは、嵐の湖に投げ出されて水死してしまうということです。
 弟子たちが、生きるか死ぬかの瀬戸際にいたことがわかります。
 そこで眠りから起こされたイエスが、弟子たちの理解を超えたことをなされたのです。

 イエスは言われた。
 「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ。」
 そして、起き上がって風と湖とをお叱りになると、すっかり凪になった。
 マタイによる福音書 8章26節

 イエスが起き上がって、風と湖とをお叱りになると、
 嵐であれまくっていた湖が、すっかり凪になったのです。
 通常ならば徐々に徐々におさまるはずの嵐が、一瞬にして凪いだのです。

むすび.イエスが共にいたのに嵐が起きたがそれが益に変わった

 最後に、弟子たちは何と語っているでしょうか?

 人々は驚いて、「いったい、この方はどういう方なのだろう。
 風や湖さえも従うではないか」と言った。
 マタイによる福音書 8章27節

 この方はどういう方なのだろう?と、驚いているのです。
 風や湖さえも従わすことができるというのは、一体どういうことなのか?
 この疑問こそが、イエスこそメシアであるという認識に近づいていく一つの過程になっているのです。

 イエスが共にいたのに嵐が起きたことは、弟子たちにとって良いことだったのです。
 イエスが共にいたのに、なぜ嵐が起きたのか?
 その方が、弟子たちにとって良いことだったからです。

 【今日の聖書】
 そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになった。
 イエスは眠っておられた。
 マタイによる福音書 8章24節


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