なぜあれほどまでに安息日違反にこだわったのか?
ファリサイ派の人々は、イエスに反発していましたが
特に安息日違反を指摘して、イエスは間違っていると言っていました。
安息日に弟子たちが麦の穂を摘んで食べていると、それはいけないと言っています。
そのころ、ある安息日にイエスは麦畑を通られた。
弟子たちは空腹になったので、麦の穂を摘んで食べ始めた。
ファリサイ派の人々がこれを見て、イエスに、「御覧なさい。
あなたの弟子たちは、安息日にしてはならないことをしている」と言った。
マタイによる福音書 12章1〜2節
安息日には仕事をしてはいけないと定められているのに
安息日に麦の収穫という仕事をしている、というのです。
さらに、イエスが安息日に病気を治すという医療という仕事をするか試します。
すると、片手の萎えた人がいた。
人々はイエスを訴えようと思って、
「安息日に病気を治すのは、律法で許されていますか」と尋ねた。
マタイによる福音書 12章10節
イエスは安息日であっても、癒しをなされました。
そしてその人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。
伸ばすと、もう一方の手のように元どおり良くなった。
マタイによる福音書 12章13節
そうすると、ファリサイ派の人々はそこから出て行って
どのようにしてイエスを殺そうかと、イエスを殺す相談をするのです。
捕らえて牢に投げ込むというのでなく、殺してしまおうとするのです。
ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。
マタイによる福音書 12章14節
なぜそれほどまでに、安息日規定の違反にこだわったのでしょうか?
それは主がモーセに命じられた律法に、安息日について
とても厳しく、定められていたからです。違反したら死刑だったのです。
【今日の聖書】
モーセはイスラエルの人々の共同体全体を集めて言った。
「これは主が行うよう命じられた言葉である。
六日の間は仕事をすることができるが、
第七日はあなたたちにとって聖なる日であり、
主の最も厳かな安息日である。
その日に仕事をする者はすべて死刑に処せられる。
安息日には、あなたたちの住まいのどこででも火をたいてはならない。」
出エジプト記 35章1〜3節