今日のできごと


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2022/6/18(土)

 
屋根の上の鴨

先入観を捨てる

 「鴨は水鳥だから、木の上や屋根の上にはとまらない」
 というわけではありません。
 水鳥でも空を飛んで、屋根の上にとまることがあります。

 木の上にとまることも、あります。
 水鳥は水辺にしかいない、というわけではありません。
 住宅街にも飛んできます。

 事実を正しく認識するためには、先入観を捨てる必要があります。
 自分の持っている判断基準が、実は誤りだったということもあるのです。
 「水鳥は屋根にはとまらない鳥だ」というのは、誤りなのです。

 イエス・キリストがこの地上を歩まれた時、ファリサイ派の人々や律法学者たちはじめ
 その他の多くの人々は、イエスをメシア(救い主)だと受け入れられませんでした。
 それは、彼らの先入観によるものでした。

 「ナザレの大工の息子が、何でメシアなのか?」
 「救い主はベツレヘムで生まれるはずではなかったのか?」
 「ナザレに住んでいた人間が、メシアのはずがない」という先入観です。

 「この人はメシアだ」と言う者がいたが、このように言う者もいた。
 「メシアはガリラヤから出るだろうか。
  メシアはダビデの子孫で、ダビデのいた村ベツレヘムから出ると、
  聖書に書いてあるではないか。」
 こうして、イエスのことで群衆の間に対立が生じた。
 ヨハネによる福音書 7章41〜43節

 事実イエス・キリストは、ベツレヘムで生まれた後ナザレで育っていますので
 聖書の預言通りなのですが、多くの人々は
 「ナザレに住んでいたイエスは、当然ナザレで生まれたはずだ」という、

 間違った先入観を持っていたのです。
 一旦、間違った先入観を持ってしまうと
 その人を見る時に、偏見を持って見るようになってしまいます。

 イエスの弟子たちが、安息日に麦の穂を摘んで食べているのを見て
 「イエスの弟子たちは、安息日を破っている。やっぱりイエスはメシアなどではない」
 と、間違った認識をしてしまっているのです。

 そのころ、ある安息日にイエスは麦畑を通られた。
 弟子たちは空腹になったので、麦の穂を摘んで食べ始めた。
 ファリサイ派の人々がこれを見て、イエスに、「御覧なさい。
 あなたの弟子たちは、安息日にしてはならないことをしている」と言った。
 マタイによる福音書 12章1〜2節

 私たちは、間違った先入観を持ちがちです。
 自分自身の先入観を一旦脇において、神の言葉に耳を傾け
 神が何と言われているのかを、そのまま受け止めていくことが大切です。

 【今日の聖書】
 もし、『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』
 という言葉の意味を知っていれば、あなたたちは
 罪もない人たちをとがめなかったであろう。
 人の子は安息日の主なのである。」
 マタイによる福音書 12章7〜8節


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