たったひとりが町全体を救った
ヨナがニネベに宣教したことによって、ニネベの町中の人々が滅びを免れました。
ヨナたったひとりで、ニネベの町全体を救っているのです。
ヨナ以外に誰かが同行していたとは、書いてありません。ひとりです。
ヨナが、特別に優れた宣教師というわけではありませんでしたが
ヨナはニネベの町を救うために、大いに用いられているのです。
ヨナは当初神の命令を拒絶し、ニネベとは逆方向に逃げています。
ヨナと言えば、大魚に飲み込まれた人物ということで有名ですが
ヨナが神の命令に従っていれば、そんなことは起こらなかったのです。
ヨナが神の命令に背いたからこそ、大魚の腹の中に飲み込まれているのです。
ヨナは用いられた後も、神に対して怒っています。
ヨナが怒りっぽい、短気な人物であったことが伺えます。
ヨナは言うなれば、まったく模範的でない人物だったのです。
ヨナが用いられたのは、彼の性格や人格が良かったからではなかったのです。
ヨナは弱くて罪深い人物でした。私たちと同じなのです。
ヨナは弱く罪深かったのですが、そんなヨナがたったひとりで大きな働きをしたのです。
ヨナたったひとりで、ニネベの町全体を救っているのです。
ヨナのような自分だから私は用いられない、とあきらめる必要はありません。
ヨナのようであっても、ヨナのように悔い改めるなら神は大きく用いて下さるのです。
【今日の聖書】
主の言葉が再びヨナに臨んだ。
「さあ、大いなる都ニネベに行って、
わたしがお前に語る言葉を告げよ。」
ヨナ書 3章1〜2節