今日のできごと


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2022/3/7(月)

 

マタイのやり直しの人生

 人はみな生まれながらにして、罪をもって生きています。
 ですから遅かれ早かれ、自分自身の罪によって苦しむことになります。
 あんなことをしなければよかった、言わなければよかった、...

 本来すべきでないことを、やってしまった...
 本来言うべきでないことを、言ってしまった...
 本来すべきだったことが、できなかった...

 自分が悪いとわかった時、その後どうするでしょうか?
 キリストを信じない生き方と、信じた生き方とでは大きく違います。
 キリストのゆるしを信じていなければ、「もうダメだ」と失望落胆に陥るだけです。

 しかし、キリストの十字架の血潮による赦しを信じたなら、
 キリストの血によって赦されると信じて、もう一度悔い改めて立ち上がれるのです。
 ここが、キリストを信じない生き方と信じた生き方の大きな違いです。

 マタイは徴税人の仕事を選び取ってしまい、人々からは罪人扱いされていました。
 ファリサイ派の人の言葉によって、徴税人が罪人と同列に置かれていたことが
 わかります。

 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、
 「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」
 と言った。
 マタイによる福音書 9章11節

 そんな徴税人のマタイでしたが、イエスによって招かれます。
 「わたしに従いなさい」と言われ、徴税人をやめてイエスに従っていくのです。
 そして12弟子のひとりとして、主の働きをしていくことになるのです。

 マタイは、人々から罪人扱いされる徴税人から、
 キリストの12弟子のひとりになるという、大転換を果たしています。
 マタイならずとも、すべての人がやり直せるのです。

 マタイが「徴税人になる前に戻って、もう一度人生をやり直したい」と思っていたとしても
 それは不可能でした。しかし、過去に戻らなくても、人生はやり直せるのです。
 イエスに従うことによって、それまでの人生とはまったく違った生き方が

 できるようになるのです。
 過去に戻ることができなくても、人生はやり直しがきくのです。
 たとえ過去に戻れたとしても、罪人のまま戻ったなら同じことの繰り返しでしょう。

 キリストは、心の底から私たちを変えて下さるのです。
 罪に生きずに、神の愛に生きる本来的な生き方に、
 私たちを、導きいれて下さるのです。

 人から罪人扱いされていたマタイは、やがて聖書の書巻のひとつである
 「マタイによる福音書」を書くことに、なったのです。
 「今こんな状態だからもうダメだ」と、あきらめてはならないのです。

 キリストの前に悔い改める時、そこからやり直しの人生が始まるのです。

 【今日の聖書】
 イエスはそこをたち、通りがかりに、
 マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、
 「わたしに従いなさい」と言われた。
 彼は立ち上がってイエスに従った。
 マタイによる福音書 9章9節


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