今日のできごと


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2022/2/21(月)

 

財産が多かったことによる争い

1.アブラハムもロトも、多くの財産を持っていた

 アブラハムは、多くの財産を持っていました。

 アブラムは非常に多くの家畜や金銀を持っていた。
 創世記 13章2節

 ロトもまた、羊や牛の群れを飼い、たくさんの天幕を持っていました。

 アブラムと共に旅をしていたロトもまた、
 羊や牛の群れを飼い、たくさんの天幕を持っていた。
 創世記 13章5節

2.ネゲブとアイの間の土地は、彼らにとって十分ではなかった

 アブラハムとロトの一行は、まずネゲブ地方にやってきます。

 アブラムは、妻と共に、すべての持ち物を携え、
 エジプトを出て再びネゲブ地方へ上った。ロトも一緒であった。
 創世記 13章1節

 その後、そこを出発してベテルとアイとの間の地にやってきます。

 ネゲブ地方から更に、ベテルに向かって旅を続け、
 ベテルとアイとの間の、以前に天幕を張った所まで来た。
 創世記 13章3節

 しかしその地は、多くの家畜を飼っていた彼らにとって
 十分な広さでは、ありませんでした。
 羊の群れを飼うには、放牧する関係上広大な土地が求められるからです。

 その土地は、彼らが一緒に住むには十分ではなかった。
 彼らの財産が多すぎたから、一緒に住むことができなかったのである。
 創世記 13章6節

3.アブラハム側とロト側の間で争いが生じた

 結局、アブラハムの家畜を飼う者たちと、
 ロトの家畜を飼う者たちとの間に、争いが起きるのです。

 アブラムの家畜を飼う者たちと、
 ロトの家畜を飼う者たちとの間に争いが起きた。
 創世記 13章7節(前半)

 そして彼らは、別々の道を行くことになるのです。

 アブラムはロトに言った。
 「わたしたちは親類どうしだ。
  わたしとあなたの間ではもちろん、
  お互いの羊飼いの間でも争うのはやめよう。
  あなたの前には幾らでも土地があるのだから、
  ここで別れようではないか。
  あなたが左に行くなら、わたしは右に行こう。
  あなたが右に行くなら、わたしは左に行こう。」
 創世記 13章8〜9節

むすび.財産が多いことは時として争いの原因となってしまう

 もしこの時、アブラハムもロトも財産をそれほど持っていなかったら
 彼らの羊飼いたちの間で、争いは起きなかったことでしょう。
 財産が多かったからこそ、争いが生じているのです。

 神は、彼らに多くの財産を与えて祝福されていましたが、
 彼らの羊飼いたちは、争い合ったのです。
 神が与えられた多くの財産が、返って争いの原因になっているのです。

 せっかく祝福を受けていても、人は争いやすいことがわかります。
 今回の場合は、その土地に来るまでは良かったのですが
 その土地の狭さが引き金になってしまって、争い合いになってしまいました。

 神の祝福を豊かに受けた時は、よくよく注意する必要があります。
 人は貪欲に陥りやすく、自己中心に走りやすい罪を持っているのです。
 神に祝福された時ほど、注意深く神の前にへりくだることが必要です。

 あらゆる罪に陥らないよう、注意することが求められます。
 神の祝福を、豊かに受け取りたいと願うならば
 貪欲や自己中心から離れさることが、必要不可欠です。

 自己中心のまま財産が増すことは、実は危険なことなのです。

 【今日の聖書】
 アブラムと共に旅をしていたロトもまた、
 羊や牛の群れを飼い、たくさんの天幕を持っていた。
 その土地は、彼らが一緒に住むには十分ではなかった。
 彼らの財産が多すぎたから、一緒に住むことが
 できなかったのである。
 創世記 13章5〜6節


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