今日のできごと


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2022/10/14(金)

 

出雲の青銅器

 出雲の荒神谷遺跡から、358本もの銅剣が出土しています。
 またその近くからは、銅鐸6個と銅矛16本が出土しています。
 今は木々が生い茂る山の中ですが、なぜそんな所から大量に青銅器が出土するのか?

 ひとつの推論として、当時そこで青銅器を作っていたのではないか?
 ということが考えられます。工場があれば、そこには製品も大量に存在するはずです。
 島根大学法文学部人文社会科学研究科の平郡達哉先生に、その可能性を伺ってみました。

 平郡先生のおっしゃられるには、
 「当時の出雲には、青銅を作るための鉛や錫などの希少金属の材料がなく
  青銅器を作るのは、不可能だったのではないか」ということでした。

 けれども荒神谷に近い加茂岩倉遺跡からも、全国最多の39個の銅鐸が出土しています。
 やはり、大量に出てくるところを見ると
 この近辺で製造していた可能性が、ますます濃厚になってきます。

 近隣地域の発掘調査を進めれば、そのあたりは明確になって来るものと思いますが
 周辺はほとんど木々の生い茂る山ですので、全域を発掘するのは無理かもしれません。
 地中の金属を探知できるようなシステムができれば、今後可能になるのかもしれません。

1.ノアの洪水以前に、すでに青銅器は存在していた

 聖書の中にも青銅はたくさん出てきます。
 歴史は弥生時代どころではなく、紀元前2000年をはるかに遡ります。
 創世記のノアの洪水以前に、トバル・カインが青銅や鉄で様々の道具を作っています。

 ツィラもまた、トバル・カインを産んだ。
 彼は青銅や鉄でさまざまの道具を作る者となった。
 トバル・カインの妹はナアマといった。
 創世記 4章22節

2.臨在の幕屋の祭壇は、青銅で覆われていた

 モーセの時代、祭壇はアカシヤ材で作られその全体は青銅で覆われていました。

 アカシヤ材で祭壇を造りなさい。
 縦五アンマ、横五アンマの正方形、高さは三アンマとする。
 祭壇の四隅にそれぞれ角を作り、祭壇から生えているように作り、全体を青銅で覆う。
 出エジプト記 27章1〜2節

3.多くの国々にも青銅や銅があった

 3.1 ヨシュアの時代のエリコの町

 ヨシュアが攻め取ったエリコの町にも、金、銀、銅器、鉄器があったことが記されています。

 金、銀、銅器、鉄器はすべて主にささげる聖なるものであるから、主の宝物倉に納めよ。」
 ヨシュア記 6章19節

 3.2 ダビデの時代のペリシテ人の武具

 ダビデが戦いを挑んだゴリアトも、青銅の武具で身を鎧っていました。

 ペリシテの陣地から一人の戦士が進み出た。
 その名をゴリアトといい、ガト出身で、背丈は六アンマ半、
 頭に青銅の兜をかぶり、
 身には青銅五千シェケルの重さのあるうろことじの鎧を着、
 足には青銅のすね当てを着け、肩に青銅の投げ槍を背負っていた。
 サムエル記上 17章4〜6節

むすび.主は青銅の武具よりも遥かに強いお方

 主は青銅の武具を身に着けていたゴリアトを、ダビデのたった一回の投石で倒され
 イスラエルを、ペリシテ人の圧迫から解放して下さいました。
 主はあらゆる敵の手から、私たちを解放して下さるお方なのです。

 詩編には「主は青銅の扉を破り、鉄のかんぬきを砕いてくださった」
 と書いてあります。たとえ青銅の扉であろうと、主の前では紙きれ同然なのです。
 鉄のかんぬきであろうと、楊枝のようなものです。

 今日も力強い主の手にゆだねて、何も心配せず喜んで生きていきましょう!

 【今日の聖書】
 苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと
 主は彼らの苦しみに救いを与えられた。
 闇と死の陰から彼らを導き出し
 束縛するものを断ってくださった。
 主に感謝せよ。
 主は慈しみ深く
 人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。
 主は青銅の扉を破り
 鉄のかんぬきを砕いてくださった。
 詩編 107編13〜16節


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