あなたが寝室で話す言葉まで王に知らせている
エリシャの時代、アラム王はイスラエルと戦い、イスラエルを攻めていました。
けれども、アラム王が家臣を集めて協議し、「これこれのところに陣を張ろう」と言っても
預言者エリシャは、イスラエルの王のもとに人を遣わし、
「その場所を通らないように注意せよ。アラム軍がそこに下って来ている」と
伝言しました。
イスラエルの王は、その場所に人を送って警戒し防御しました。
そういうことが、何度も何度も続いたのです。
ついにアラム王の心は荒れ狂い、家臣たちに対して次のように語ります。
「我々の中のだれがイスラエルの王と通じているのか、わたしに告げなさい」
家臣の一人が答えました。
「だれも通じていません。イスラエルには預言者エリシャがいて、
あなたが寝室で話す言葉までイスラエルの王に知らせているのです。」
どんなにアラム軍が、イスラエルの知らないところで策略をめぐらしても
すべては神がご存じだったのです。神はそれをエリシャに教え、
エリシャは、イスラエルの王に伝えました。
全知全能の神が私たちの味方であるというのは、そういうことなのです。
人知を超えたことも、教えていただくことができ
普通ならば勝てない戦いにも、勝利することができるのです。
【今日の聖書】
アラムの王がイスラエルと戦っていたときのことである。
王は家臣を集めて協議し、「これこれのところに陣を張ろう」と言った。
しかし、神の人はイスラエルの王のもとに人を遣わし、
「その場所を通らないように注意せよ。
アラム軍がそこに下って来ている」と言わせた。
イスラエルの王は神の人が知らせたところに人を送った。
エリシャが警告したので、王はそこを警戒するようになった。
これは一度や二度のことではなかった。
アラムの王の心はこの事によって荒れ狂い、家臣たちを呼んで、
「我々の中のだれがイスラエルの王と通じているのか、わたしに告げなさい」
と言った。
家臣の一人が答えた。
「だれも通じていません。
わが主君、王よ、イスラエルには預言者エリシャがいて、
あなたが寝室で話す言葉までイスラエルの王に知らせているのです。」
列王記下 6章8〜12節