モーセとキリストの対比
ヘブライ人への手紙では、キリストとモーセが対比されています。
モーセが神の家全体のために忠実であったのと同様に、
イエスはご自分を立てた方に対して忠実なのです。
ヘブライ人への手紙 3章2節(新改訳)
@忠実だった対象
モーセ :神の家(神の民イスラエル)
キリスト:父なる神(神の家の建築者)
どんな家でもだれかが造るわけです。
万物を造られたのは神なのです。
ヘブライ人への手紙 3章4節
モーセは神の家に対して忠実であり、
キリストは、神の家を建てられた神ご自身に対して忠実でした。
神の家は神が建てられたものなので、キリストの方がモーセより上です。
家を建てる人が家そのものよりも尊ばれるように、
イエスはモーセより大きな栄光を
受けるにふさわしい者とされました。
ヘブライ人への手紙 3章3節
A神の家に対する立場
モーセ :しもべ(仕える者)
キリスト:神(神の家の建築者)の御子
さて、モーセは将来語られるはずのことを証しするために、
仕える者として神の家全体の中で忠実でしたが、
キリストは御子として神の家を忠実に治められるのです。
もし確信と希望に満ちた誇りとを持ち続けるならば、
わたしたちこそ神の家なのです。
ヘブライ人への手紙 3章5〜6節
B神の家とは具体的に何か
モーセ :アブラハムの血をひくイスラエル民族全体
キリスト:アブラハムの信仰を受け継いだ信仰者全体=教会
キリストは、神の御子として神の家である教会を忠実に治められているのです。
だから、信仰によって生きる人々こそ、
アブラハムの子であるとわきまえなさい。
ガラテヤの信徒への手紙 3章7節
神の家は、アブラハムの信仰に従う者たちの集まりなのです。
従って、信仰によってこそ世界を受け継ぐ者となるのです。
恵みによって、アブラハムのすべての子孫、
つまり、単に律法に頼る者だけでなく、
彼の信仰に従う者も、確実に約束にあずかれるのです。
彼はわたしたちすべての父です。
ローマの信徒への手紙 4章16節
むすび イエス・キリストが神の家である教会を治めておられる
現在の教会は、神の家と呼ばれています。
そしてその教会は、イエス・キリストが治めておられるのです。
教会のメンバーは、キリストに導かれてそこに集められており
教会の牧師は、キリストによって立てられているのです。
ですから神の家の一員である私たちは、いつでも
教会を治めておられるイエスに、従って行動していくのです。
【今日の聖書】
家を建てる人が家そのものよりも尊ばれるように、
イエスはモーセより大きな栄光を
受けるにふさわしい者とされました。
ヘブライ人への手紙 3章3節