今日のできごと


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2021/10/4(月)

 

青空に多くのくもが

 「真っ青な秋晴れの空を、木立の間から見上げると
  そこには、多くのくもが見えました。・・・」
 ここまで聞くと、「くも」とは「雲」のことだろうと考えてしまいがちです。

 秋晴れのきれいな青空に、「真白な雲」が浮かび
 木の葉の緑と、空の青さと、「雲の白さ」で
 さぞかしきれいな風景だったんだろうなと、思い浮かべてしまいます。

 ところがこの文章は、次のように続くのです。
 「ざっと数えて10匹ほどの大きなくもが、木と木の間に、
  2mをゆうに超える高さで、巣を張り巡らせていました。」

 10匹以上の「蜘蛛」が、巣を張り巡らせている様子を考えた途端に
 「うわっ!」と、気持ち悪くなってしまいます。
 初めの文章の意味が、それに続く文章によって大きく違ってくるのです。

 最後まで聞かないと、「くも」を「雲」と勘違いしてしまい、
 話の意味を、取り違えてしまいます。
 最後までしっかり聞いて、意味を把握する必要があります。

 聖書も同じです。
 ある場所だけ読んで、そこからだけ解釈してしまうと間違えてしまいます。
 たとえば、次の箇所です。

 しかし婦人は、信仰と愛と清さを保ち続け、
 貞淑であるならば、
 子を産むことによって救われます。
 テモテへの手紙一 2章15節

 「子を産むことによって救われます。」
 というところだけを読んで解釈しようとすると、
 「子を産まないと救われないのか」ということになってしまいます。

 聖書全体を読めばわかるように、救いは信仰だけによるのであって
 それは男も女も、大人も子供も関係ありません。
 「子を産まないと罪が赦されず天国に行けない」ということは、ないのです。

 事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。
 このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。
 エフェソの信徒への手紙 2章8節

 救いは信仰によるのです。信仰だけでいいのです。出産は無関係です。
 テモテへの手紙一の2章15節の言葉は、「婦人は出産しないと罪が赦されない」
 ということを意味しているのでは、ないのです。

 【今日の聖書】
 何よりもまず心得てほしいのは、
 聖書の預言は何一つ、
 自分勝手に解釈すべきではないということです。
 ペトロの手紙二 1章20節


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