行きたくないところへ
聖書には、ペトロの最後については記されていません。
いつ、どこで、どのようにペトロが天に召されたのか、詳細は不明です。
けれどもイエスは、ペトロの最後について予告しておられます。
しかし、年をとると、両手を伸ばして、他の人に帯を締められ、
行きたくないところへ連れて行かれる。」
ヨハネによる福音書 21章18節(後半)
ペトロは、「行きたくないところ」に連れていかれるというのです。
彼の意思とは関係なく、逆に彼の意思に反して「そんな所には行きたくない」
というところに、連れていかれるというのです。
そしてそれは、彼の死にも関係していて
その行きたくないところで、彼は死んで「神の栄光を現す」ことになると、
イエスは言われたのです。
「自分の思い通りに進めたい」というのが、通常の人の思いですが
ペトロの最後は、彼の思い通りではありませんでした。
神の思いは人の思いとは、違っているのです。
神の思い通りに生きるということは、自分に死ななければなりません。
自分のやり方、好み、考え、経験に固執していると、
神の思いが実現されずに、終わってしまうのです。
今日も自分に死んで、キリストに生きる1日を送りたいと願います。
【今日の聖書】
はっきり言っておく。
あなたは、若いときは、自分で帯を締めて、行きたいところへ行っていた。
しかし、年をとると、両手を伸ばして、他の人に帯を締められ、
行きたくないところへ連れて行かれる。」
ペトロがどのような死に方で、神の栄光を現すようになるかを示そうとして、
イエスはこう言われたのである。
このように話してから、ペトロに、「わたしに従いなさい」と言われた。
ヨハネによる福音書 21章18〜19節