今日のできごと


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2020/9/19(土)

 

サムソンの両親は主の計画がわからなかった

1.サムソンの両親は主の計画がわからなかった

 時に主の計画は、人間の目から見て
 とてもそうは思えないような場合が、あります。
 サムソンの両親も、そうでした。

 父母にはこれが主の御計画であり、
 主がペリシテ人に手がかりを求めておられることが分からなかった。
 当時、ペリシテ人がイスラエルを支配していた。
 士師記 14章4節

 サムソンの両親は、主の計画がわかりませんでした。
 なぜ、わからなかったのでしょうか?

 それは、息子であるサムソンが、
 一見すると、主の命令に反すると思えるようなことを、
 彼らに申し出たからです。

2.息子がユダヤ人以外の女性と結婚するなど考えられなかった

 息子サムソンは、異邦人の女性と結婚したいと申し出たのです。

 彼は父母のところに上って行って、
 「ティムナで、一人の女、ペリシテ人の娘に目をひかれました。
 どうか彼女をわたしの妻に迎えてください」と言った。
 士師記 14章2節

 ユダヤ人以外の、ヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、
 ヒビ人、エブス人などは、滅ぼしつくさなければならず、
 そのような人々と結婚することは、主に背くことになるからでした。

 あなたの神、主が嗣業として与えられる諸国の民に属する町々で
 息のある者は、一人も生かしておいてはならない。
 ヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人は、
 あなたの神、主が命じられたように必ず滅ぼし尽くさねばならない。
 それは、彼らがその神々に行ってきた、あらゆる
 いとうべき行為をあなたたちに教えてそれを行わせ、
 あなたたちがあなたたちの神、主に罪を犯すことのないためである。
 申命記 20章16〜18節

 にもかかわらず、サムソンは結婚を申し出ているわけです。
 両親としては、止める他なかったわけです。
 神の命令に背くことになると、思われたのです。

 父母は言った。
 「お前の兄弟の娘や同族の中に、女がいないとでも言うのか。
  無割礼のペリシテ人の中から妻を迎えようとは。」
 士師記 14章3節(前半)

3.最終的に両親はサムソンの要求を受け入れた

 けれどもサムソンは、押し通します。
 両親に反対されても、ペリシテの女性を妻に迎えてほしいと
 語るのです。

 だがサムソンは父に、
 「彼女をわたしの妻として迎えてください。
  わたしは彼女が好きです」と願った。
 士師記 14章3節(後半)

 ついに両親は、サムソンの願いを聞き入れ
 ティムナに下って行くことに、なったのです。

 サムソンは父母と共に、
 ティムナに向けて下って行った。
 士師記 14章5節(前半)

むすび.主の計画は人知を超えている

 しかしこれが、主のご計画だったのです。
 主は、敵であるペリシテ人攻略のための手がかりを求めておられ
 サムソンが、ペリシテ人の女性と結婚することを通して

 ペリシテ人攻略を、進めようとされていたのです。
 イスラエルがペリシテ人と交わってしまって、偶像崇拝に陥り
 滅び去ってしまうことを容認されたのではなく、その逆だったのです。

 イスラエルが、ペリシテ人のように偶像崇拝に陥らないようにするため、
 偶像崇拝に溺れて、滅ぼし尽くされ、民族が消滅してしまわないようにするために、
 主が考案された、計画だったのです。

 【今日の聖書】
 父母にはこれが主の御計画であり、
 主がペリシテ人に手がかりを求めておられることが分からなかった。
 当時、ペリシテ人がイスラエルを支配していた。
 士師記 14章4節


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