イエスこそ真の大祭司
出エジプトしたイスラエルの12部族の中で、
レビ人が、神に仕える役割を負うことになり
レビ人の中のアロンが、大祭司として最初に立てられます。
大祭司は年に一度、第七の月の十日に
民の罪を清めるために、神殿の中の至聖所に入って
贖いの儀式をして、民の罪の贖いをしなければなりませんでした。
以下は、あなたたちの守るべき不変の定めである。
第七の月の十日にはあなたたちは苦行をする。
何の仕事もしてはならない。
土地に生まれた者も、あなたたちのもとに寄留している者も同様である。
なぜなら、この日にあなたたちを清めるために贖いの儀式が行われ、
あなたたちのすべての罪責が主の御前に清められるからである。
これは、あなたたちにとって最も厳かな安息日である。
あなたたちは苦行をする。これは不変の定めである。
贖いの儀式は、聖別の油を注がれ、
父の跡を継いで正規の祭司職に任じられた祭司が行うべきである。
彼は聖別した亜麻布の衣服を着け、
至聖所、臨在の幕屋および祭壇を清め、
祭司たちと民の全会衆のために贖いの儀式を行う。
これはあなたたちの不変の定めである。
年に一度、イスラエルの人々のために
そのすべての罪の贖いの儀式を行うためである。
モーセは主のお命じになったとおりに行った。
レビ記 16章29〜34節
大祭司がこの贖いの儀式によって、イスラエルのすべての民の
罪の贖いをしなければ、民の罪は清められませんでした。
大祭司は、そのような重要な役目をになっていました。
ところが、イエス・キリストはそのような
1年単位で、贖いの儀式をしなければならないような
しかも、イスラエルの民限定の大祭司としてではなく
世界中の人々を、ただの一度で完全に贖うための
真の大祭司として、この世に来て下さったのです。
イエスの十字架の贖いの業によって、見事に全世界のための贖いが成就したのです。
イエス・キリストが、真の大祭司となってくださったので
以前のようなアロンの直系の、人間の大祭司は不要になったのです。
今私たちには、イエス・キリストという完璧な大祭司がいてくださるのです。
【今日の聖書】
それで、イエスは、
神の御前において憐れみ深い、忠実な大祭司となって、
民の罪を償うために、すべての点で兄弟たちと同じように
ならねばならなかったのです。
ヘブライ人への手紙 2章17節