今日のできごと


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2020/10/17(土)

 

 アジア州で福音を語るな

1.全世界に行って福音を宣べ伝えなさい

 イエス・キリストは、次のように言われています。
 「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」

 それから、イエスは言われた。
 「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。
 マルコによる福音書 16章15節

 「世界中に福音を宣べ伝えよ」というのです。
 私たちは、この言葉に従って福音を宣べ伝えるのです。
 世界中の誰もが、イエス・キリストの福音を必要としているからです。

2.アジア州で御言葉を語ることを聖霊から禁じられた

 ところがある時、パウロたちに対して
 アジア州で御言葉を語ることが、聖霊から禁じられます。

 さて、彼らはアジア州で御言葉を語ることを聖霊から禁じられたので、
 フリギア・ガラテヤ地方を通って行った。
 使徒言行録 16章6節

 「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」
 と言われているにもかかわらず、
 「アジア州で御言葉を語ることを聖霊から禁じられた」というのは

 一体どういうことなのでしょうか?
 アジア州の人たちは、全世界の人々に含まれていなかったのでしょうか?
 アジア州の人たちは、福音を聞かなくても良いということだったのでしょうか?

3.神の優先順位があった

 その後トロアスに行ったパウロに、神は幻を見せられます。

 それで、ミシア地方を通ってトロアスに下った。
 その夜、パウロは幻を見た。
 その中で一人のマケドニア人が立って、
「マケドニア州に渡って来て、わたしたちを助けてください」
 と言ってパウロに願った。
 使徒言行録 16章8〜9節

 パウロはこの幻を、「マケドニアに行け」という神からのメッセージだと
 確信するのです。

 パウロがこの幻を見たとき、
 わたしたちはすぐにマケドニアへ向けて出発することにした。
 マケドニア人に福音を告げ知らせるために、
 神がわたしたちを召されているのだと、
 確信するに至ったからである。
 使徒言行録 16章10節

 神は、パウロたちをマケドニアに遣わしたかったのです。
 パウロたちはマケドニアとアジアの、両方同時には働けなかったのです。
 まずマケドニアで福音を語ること、それが神の計画だったのです。

 すなわち、神の優先順位があったのです。

むすび.神は私たちに優先順位を与えておられる

 「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」
 という命令は、私たちすべてに与えられた命令です。
 しかしそれは、ひとりの人物に世界中を巡りまわれと言っているのではないのです。

 ひとりひとりに対する、神のご計画があります。
 神のパウロに対する計画は、その時パウロをマケドニアに遣わすということでした。
 その時点でのパウロに対する神の計画は、アジア州ではなくてマケドニアだったのです。

 ひとりひとりによって、そしてその時その時に応じて、
 神が遣わそうとされている場所は、違っているのです。
 今日、神が私を遣わして下さっているその場所で、

 福音を宣べ伝えることが、大切です。
 また、これからどこで福音を伝える必要があるのか
 祈りの中で神に聴いていくことも、大切なことです。

 【今日の聖書】
 その夜、パウロは幻を見た。
 その中で一人のマケドニア人が立って、
 「マケドニア州に渡って来て、
 わたしたちを助けてください」と言ってパウロに願った。
 使徒言行録 16章9節


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