ティグリニャ語
エリトリア国では、ティグリニャ語が使われています。
ティグリニャ語の文字は、ヘブライ語にもアラビア語にも似ておらず
一種独特な形をしています。
エリトリアの場所は、エチオピアの北隣です。
エチオピアと言えば、その地名(国名)は使徒言行録8章に出てきます。
フィリポはすぐ出かけて行った。
折から、エチオピアの女王カンダケの高官で、
女王の全財産の管理をしていたエチオピア人の宦官が、
エルサレムに礼拝に来て、帰る途中であった。
彼は、馬車に乗って預言者イザヤの書を朗読していた。
使徒言行録 8章27〜28節
エチオピアの女王カンダケの高官で、
女王の全財産の管理をしていたエチオピア人の宦官が、
エルサレムに礼拝に来ていたと記されています。
この宦官が、フィリポに出会ってイエス・キリストを信じて洗礼を受けています。
そして、車を止めさせた。
フィリポと宦官は二人とも水の中に入って行き、
フィリポは宦官に洗礼を授けた。
使徒言行録 8章38節
この宦官はそのまま、喜びにあふれてエチオピアに帰っていきます。
彼らが水の中から上がると、
主の霊がフィリポを連れ去った。
宦官はもはやフィリポの姿を見なかったが、
喜びにあふれて旅を続けた。
使徒言行録 8章39節
ということは、この宦官によって
エチオピアにイエス・キリストの福音が届けられたことは
ほぼ間違いないことでしょう。
その時の宦官の母国語は、おそらく古代ゲエズ語だったと考えられます。
ティグリニャ語は、このゲエズ語に近い言語だということです。
イエス・キリストの福音が、ゲエズ語でも伝えられ広まったのでしょう。
現在エリトリアでは、国民の50%が、クリスチャンだということです。
日本のクリスチャン人口比率と比べると、考えられないような高率です。
けれども、クリスチャン人口は多いのですが、迫害も多いとのことでした。
投獄されているクリスチャンも、大勢おられるそうです。
そのために、国外に移住してしまわれる方も多いそうです。
エリトリアのクリスチャンのために、お祈りが必要です。
パウロもしばしば投獄されていました。
しかし投獄されたから、福音が広がらなくなったのではなく
投獄されればされるほど、ますます福音が広まって行ったのです。
【今日の聖書】
苦労したことはずっと多く、
投獄されたこともずっと多く、
鞭打たれたことは比較できないほど多く、
死ぬような目に遭ったことも度々でした。
コリントの信徒への手紙二 11章23節(後半)