はしま
出雲で「はしま」というと、箸と箸の間ということで
食事と食事の間の「間食」すなわち、10時や3時のおやつのことになります。
このはしまにお茶を飲む習慣があって、お
茶請けが変わっています。
いわゆる、甘いおかしやお煎餅とかではなく
カボチャの煮つけのような、普通のおかずを食べるといいます。
出雲ではそれが普通ですが、全国的に見ると珍しいと思います。
そのはしまのときに飲むお茶に、ぼてぼて茶と言うふり茶があります。
お茶にお茶の花を入れて、茶筅で振って泡立てて飲むのでふり茶と言います。
ふり茶は全国にあるようですが、ぼてぼて茶はお茶の中に具を入れる特徴があります。
昔は食事の残りを入れて飲んだそうですが、今は美味しさを追求して
赤飯に黒豆、そして彩り豊かな各種の漬物を細かく切って入れているそうです。
元々のぼてぼて茶は、美味しいものではなく
単に、作業中にでも食べれる簡易的な食事ということで
美味しさを求めるものではなく、空腹を満たすためのものだったそうですが、
最近のぼてぼて茶は、美味しいようです。
そもそもぼてぼて茶は、たたら製鉄の番子が、鞴を足で踏む作業をやりながら
片手で飲んで食べれるように、ということで編み出された
手軽に摂れる非常食のようなものだったということです。
バプテスマのヨハネは、荒野で生活していましたが
彼の食事は、イナゴと野蜜でした。
粗食の極みであって、決して美食ではありませんでしたが、
バプテスマのヨハネの働きは、イエスの道備えをするという
極めて重要な働きでした。
イエスはバプテスマのヨハネについて、こう語っています。
『見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、
あなたの前に道を準備させよう』
と書いてあるのは、この人のことだ。
はっきり言っておく。
およそ女から生まれた者のうち、
洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった。
しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。
マタイによる福音書 11章10〜11節
およそ女から生まれた者のうち、
洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった。
と、イエスはバプテスマのヨハネのことを説明しています。
それ程彼は、素晴らしい働きをなした人物だったのです。
【今日の聖書】
ヨハネはらくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、
いなごと野蜜を食べていた。
マルコによる福音書 1章6節