今日のできごと


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2019/3/21(木)


琉球りゅうきゅう 馬酔木あせび

馬酔木の毒

 馬酔木あせびには毒があります。
 葉だけでなく、枝や花にも毒があります。
 「アセボトキシンT」という化学物質が、毒の正体です。

 不整脈の種類には徐脈、頻脈、期外収縮の3種類がありますが、
 そのうちの徐脈や期外収縮を引き起こすのが、この「アセボトキシンT」です。
 「アセボトキシンT」には、心筋の収縮を強める作用があります。

 その他にも、めまい、脱力感、嘔吐、痙攣けいれんを引き起こします。
 また、迷走神経を刺激した後に、麻痺させる作用も持ちます。
 馬酔木の花の蜂蜜で、中毒が起こった例もあります。

 馬酔木は一見無害に見えますが、毒素を持った危険な樹木です。
 小さな多くの花がまとまって咲き、花も香しく、
 春を彩るきれいな花なのですが、じつは危険です。

 有害と知っていれば、口にすることはないと思いますが
 知らない場合、もし誤って口にしたりすると大変です。
 剪定をしたりする場合も、注意が必要になってきます。

 植物の毒と言えば、聖書にも記録があります。
 預言者エリシャの時代の、飢饉の時の事です。

 エリシャはギルガルに帰った。
 その地は飢饉に見舞われていた。
 列王記下 4章38節(前半)

 エリシャがギルガルの地に帰った時、そこは飢饉に見舞われていました。
 そこでエリシャは彼の従者に、鍋で煮物を作るように命じます。

 預言者の仲間たちが彼の前に座っていたときのこと、彼は従者に、
 「大きな鍋を火にかけ、預言者の仲間たちのために煮物を作りなさい」と命じた。
 列王記下 4章38節(後半)

 彼らの一人が、草を摘みに出て行き、
 野生のつる草を見つけて、そこから野生のうりを上着いっぱいに集めて
 帰って来ました。食材として利用しようとしたのです。

 彼らの一人が野に草を摘みに出て行き、野生のつる草を見つけ、
 そこから野生のうりを上着いっぱいに集めて帰って来た。
 彼らはそれが何であるかを知らなかったので、
 刻んで煮物の鍋に入れ、人々に食べさせようとよそった。
 列王記下 4章39〜40節(前半)

 けれどもそれには、毒が含まれていました。有害植物だったのです。
 彼らはそれが毒とも知らず、刻んで鍋に入れ人々に食べさせようとします。
 今まさに食べようとしたその時に、毒であることに気づきます。

 だが、その煮物を口にしたとき、
 人々は叫んで、
 「神の人よ、鍋には死の毒が入っています」と言った。
 彼らはそれを食べることができなかった。
 列王記下 4章40節(後半)

 食べる段になって、ようやくそれが毒だと気づくのです。
 せっかく作った鍋料理が、まったく食べられなくなっていたのです。
 どうすることもできなかった彼らは、エリシャに毒が入っていると告げます。

 エリシャは、「麦粉を持って来るように」と命じ、
 それを鍋に投げ入れてから、
 「よそって人々に食べさせなさい」と言うと、
 鍋には有害なものはなくなっていた。
 列王記下 4章41節

 エリシャは、麦粉を持って来るように命じ持ってこさせますが、
 エリシャが麦粉をなべに投げ入れると、不思議なことが起こります。
 鍋から、有害物質が消失してしまうのです。食べられるようになったのです。

 毒が消えたのです。
 麦粉に、毒を消すような力はありません。
 エリシャ自身にも、そのような力はなかったでしょう。

 そこに神が働かれていたのです。
 神は、エリシャを用いて毒を消されたのです。
 神は元々毒を持って有害だった物を、まったく無害になさったのです。

 そのように神は、元々罪を持って有罪だった私たちを、
 イエス・キリストの「十字架の血潮」によって、
 完全に、無罪にしてくださったのです。

 【今日の聖書】
 しかし、神が光の中におられるように、
 わたしたちが光の中を歩むなら、互いに交わりを持ち、
 御子イエスの血によってあらゆる罪から清められます。
 ヨハネの手紙一 1章7節


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