今日のできごと


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2019/10/4(金)

 

生きる望みさえ失うほどの苦難

 パウロは、アジア州で「生きる望みさえ失う程の苦難」を体験しました。
 耐えられないほどひどく圧迫されて、生きる望みさえ失う程だったといいます。
 パウロは、死の宣告を受けた思いだったと言っています。

 そレ程の大きな凄まじい苦難によって、何が起きたでしょうか?
 パウロ自身の心の変化です。
 心の中が、変えられていったのです。

 パウロは語っています。
 「それで、自分を頼りにすることなく、
  死者を復活させてくださる神を頼りにするようになりました。」と。

 大きな苦難によって、「自分により頼もうとする思い」が取り除かれ
 「全面的に神に信頼する思い」へと、心の中が変えられていったというのです。
 それまではパウロの中にも、自分の力や経験、持ち物などにより頼もうとする

 そういう思いがあったことが、伺えます。
 事実、自分自身により頼もうとするなら、パウロはローマの市民権を持っており、
 ガマリエルの元で受けた律法教育による、豊富な聖書知識も持っており、

 ギリシア語もヘブライ語も、両方とも使えるという語学力がありました。
 しかし、生きる望みさえ失う程の苦難を通ることによって
 そういう「自分自身により頼もうとする思い」が取り除かれて、

 「100%神により頼む思い」へと、パウロの心は変えられて行ったのです。
 神に全面的により頼むとき、神はその信頼に応じた神のみわざを、
 行うことができるようになるのです。そして、神のみわざが前進してゆくのです。

 神は私たちに、そのようになってほしいと願っておられるのです。
 ですからある場合は、生きる望みさえ失う程の苦難を通らせられるのです。
 大きな苦難は、私たちを神に全面的により頼む者へと変えてくれるのです。

 【今日の聖書】
 兄弟たち、アジア州でわたしたちが被った苦難について、
 ぜひ知っていてほしい。
 わたしたちは耐えられないほどひどく圧迫されて、
 生きる望みさえ失ってしまいました。
 わたしたちとしては死の宣告を受けた思いでした。
 それで、自分を頼りにすることなく、
 死者を復活させてくださる神を頼りにするようになりました。
 コリントの信徒への手紙二 1章8〜9節


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