モーセに率いられて、荒野を旅していたイスラエルの民は、
　やがて次世代の指導者、ヨシュアに率いられて約束の地に入りました。
　その約束の地に入ろうとしていた時、まだヨルダン川を渡る前に、

　人々は、モーセを通して神からの命令を受けています。

　あなたが食べて満足し、立派な家を建てて住み、
　牛や羊が殖え、銀や金が増し、財産が豊かになって、
　心おごり、あなたの神、主を忘れることのないようにしなさい。
　申命記　８章１２〜１４節（抜粋）

　約束の地に入り、定住し主によって豊かにされた時、
　決して主を忘れてはならないという、命令でした。
　豊かになると、心がおごりやすいのが人間です。

　あなたは、
　「自分の力と手の働きで、この富を築いた」
　などと考えてはならない。
　申命記　８章１７節

　人は豊かになると、
　「自分の力と手の働きで、この富を築いた」
　と考えてしまいやすいのです。

　それが罠になります。
　自分の力と富みに主眼が置かれ、主から離れてしまいやすいのです。
　しかし、豊かになったときにこそ主に感謝をささげるのです。

　【今日の聖書】
　むしろ、あなたの神、主を思い起こしなさい。
　富を築く力をあなたに与えられたのは主であり、
　主が先祖に誓われた契約を果たして、
　今日のようにしてくださったのである。
　申命記　８章１８節