今日のできごと


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2018/3/26(月)



赦しの確信

 借金のたとえ話が、聖書には出てきます。

  18:24 決済し始めたところ、
  一万タラントン借金している家来が、王の前に連れて来られた。
 
  18:25 しかし、返済できなかったので、
  主君はこの家来に、自分も妻も子も、
  また持ち物も全部売って返済するように命じた。
 
  18:26 家来はひれ伏し、
 『どうか待ってください。きっと全部お返しします』としきりに願った。
 
  18:27 その家来の主君は憐れに思って、
  彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。
 
  18:28 ところが、この家来は外に出て、
  自分に百デナリオンの借金をしている仲間に出会うと、
  捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。
 
  18:29 仲間はひれ伏して、
  『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。
 
  18:30 しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、
  借金を返すまでと牢に入れた。
 マタイによる福音書 18章24〜30節

 1タラントン=6000デナリオンと言われています。
 例えば1デナリオンを10,000円とすると、1タラントンは6000万円になります。
 1万タラントンは6000億円ということになります。

 24節で、王に一万タラントン借金している家来の借金額は
 1デナリオンを10,000円とすると、6000億円ということになります。
 ものすごい額です。個人で返せるレベルをはるかに超えています。

 そして彼に金を借りていた仲間は、100デナリオンなので
 1デナリオンを10,000円とすると、100万円ということになります。
 決して少なくない額です。

 今なら数か月分の給与ということになるでしょう。
 けれども、6000億円に比べると、その差は歴然としています。
 60万分の1ですから、小数で表すと0.00000166667となります。

 距離に直せば、10cmと60kmの差です。
 重さに直せば、10gと6tの差になります。
 金額をもう少し低くすると、6億円と千円ということになります。

 この差は、もう誤差の範囲と言っても良いでしょう。
 何もしないのに6億円プレゼントされたら、千円を
 人にあげるぐらい、どうってことはないでしょう。

 もし6億円プレゼントされたのに、千円あげられないとしたら、
 どういう理由が考えられるでしょうか?

 1.自分が6億円をもらっていると、まったく認識していない
   6億円の入っている自分へのプレゼントの箱に、気づいていないとすると
   1円ももらっていないと思うので、千円あげるのを惜しむかもしれません。

 2.自分がもらった金額の大きさを認識していない
   6億円もらったにもかかわらず、600円くらいにしか感じていない
   600円しかもらっていないと思うと、人に千円はあげられないでしょう。

 3.あとで返せと言われると思っている
   6億円という額があまりにも大きいので、きっと後で返せと言われる。
   これはプレゼントじゃない、と思っていても千円はあげられないでしょう。

 イエス・キリストの十字架による、罪の赦しも同じです。
 自分が赦されたことを知られなければ、人を赦すことはできないでしょう。
 自分の罪の大きさを、過小評価していても人を赦すことはできないでしょう。

 また自分の罪の大きさを正しく認識していたとしても、
 こんなに大きな罪は、やっぱり赦されない裁かれるんだと思っていたら
 人を赦すことはできないでしょう。

 私達はイエス・キリストの十字架の血潮によって、
 完全に赦されています。
 その完全な赦しを確信することが、求められているのです。

 【今日の聖書】
 しかし、
 神が光の中におられるように、
 わたしたちが光の中を歩むなら、
 互いに交わりを持ち、
 御子イエスの血によってあらゆる罪から清められます。
 自分に罪がないと言うなら、
 自らを欺いており、
 真理はわたしたちの内にありません。
 ヨハネの手紙一 1章7〜8節


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