放射能汚染の中でも...
松江市にも島根原発がありますが、
松江市の大部分は、
原発20キロ圏内にすっぽり入ってしまいます。
もっといえば、10キロ圏内に市内の主要部分が入ってしまっています。
10キロ圏内というと福島県で言えば、原発のあった
大熊町のような感じです。
大熊町は、いまだに帰還困難区域のままです。
原発爆発を間近に体験した者からすれば、松江市街地から原発が非常に近いと感じます。
7年前の3月15日のいわき市内の放射線量は、原発から40キロ以上
離れていましたが、それでも午前4時時点で23.7μSv/hでした。
通常の400倍以上ということでした。(いつもは0.05μSv/h)
放射線量が400倍以上でも、窓の外を見るといつもと同じ風景で
とてもそのような状況とは思えない、至って普通の景色でした。
放射線の怖いところは、目に見えないところです。
津波なら見えるので、逃げられますが、
放射線は目に見えないので、どこが線量が高くてどこが安全なのか
さっぱりわかりませんでした。
その時、もし線量計があれば、かなり行動も違ったと思います。
放射能汚染ということで、屋外の作業ができなくなりましたので
これでは当面、水道管は復旧しそうもないなと思いました。
放射能対策として「外から帰ったらシャワーを浴びましょう」と
テレビでは流れていましたが、水が出ないので
シャワーどころではなく、やっと手が洗える程度でした。
水が出ないということは、生活ができないということです。
放射線量が高いこと、水が出ないこと、幼児がいることを考えると
早急にどこか、水の出る安全な所に避難した方が良いような状況でした。
けれども車の中のガソリンは半分もなく、スタンドは車が殺到して行列で
車の長距離移動は難しかったので、どうしたらよいかわからず、
家の中は、かなりのパニック状態でした。
実際、心の中は、放射能や原発に対する恐れに囚われてしまっていました。
信仰が試された時でした。
【今日の聖書】
イエスはその話をそばで聞いて、
「恐れることはない。ただ信じなさい」と会堂長に言われた。
マルコによる福音書 5章36節