今日のできごと


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2018/3/16(金)



放射能汚染の中でも...

 松江市にも島根原発がありますが、
 松江市の大部分は、原発20キロ圏内にすっぽり入ってしまいます。
 もっといえば、10キロ圏内に市内の主要部分が入ってしまっています。

 10キロ圏内というと福島県で言えば、原発のあった大熊町のような感じです。
 大熊町は、いまだに帰還困難区域のままです。
 原発爆発を間近に体験した者からすれば、松江市街地から原発が非常に近いと感じます。

 7年前の3月15日のいわき市内の放射線量は、原発から40キロ以上
 離れていましたが、それでも午前4時時点で23.7μSv/hでした。
 通常の400倍以上ということでした。(いつもは0.05μSv/h)

 放射線量が400倍以上でも、窓の外を見るといつもと同じ風景で
 とてもそのような状況とは思えない、至って普通の景色でした。
 放射線の怖いところは、目に見えないところです。

 津波なら見えるので、逃げられますが、
 放射線は目に見えないので、どこが線量が高くてどこが安全なのか
 さっぱりわかりませんでした。

 その時、もし線量計があれば、かなり行動も違ったと思います。
 放射能汚染ということで、屋外の作業ができなくなりましたので
 これでは当面、水道管は復旧しそうもないなと思いました。

 放射能対策として「外から帰ったらシャワーを浴びましょう」と
 テレビでは流れていましたが、水が出ないので
 シャワーどころではなく、やっと手が洗える程度でした。

 水が出ないということは、生活ができないということです。
 放射線量が高いこと、水が出ないこと、幼児がいることを考えると
 早急にどこか、水の出る安全な所に避難した方が良いような状況でした。

 けれども車の中のガソリンは半分もなく、スタンドは車が殺到して行列で
 車の長距離移動は難しかったので、どうしたらよいかわからず、
 家の中は、かなりのパニック状態でした。

 実際、心の中は、放射能や原発に対する恐れに囚われてしまっていました。
 信仰が試された時でした。

 【今日の聖書】
 イエスはその話をそばで聞いて、
 「恐れることはない。ただ信じなさい」と会堂長に言われた。
     マルコによる福音書 5章36節


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